強がりな私
ねぇ、綾。
もう私には何もないんだよ
綾がいない
綾がいないのは私にとって
とても大きな穴だった
綾を失って初めてわかった
どうか、どうか、嫌いにならないで
こんな弱い私を許して……
そして、家に帰ったのは夜中の3時
家の前には翔と…………綾がいた
そして、冬夜のバイクから綾が
私を思いっきり引き下ろした
雅「ちょ、いたい!!!」
綾「ざけんじゃねぇよ。」
雅「関係ないつってんじゃん。
だいたいこんな時間に来るとか
いい迷惑だわ」
こんなこと言いたいんじゃないのに
あの時みたいに素直に言える私はもう
いなかった。