マリオンとデパートの日。
太陽の熱。
のんびりとお茶を飲んでいる。

あたしはマリオン。

なぜ人は音楽を聴くのか?

サラバンに質問する。アパートで。

「そりゃ格好いいからだろ?」とサラバン。

「理性的とは限らないんだな」
「芸術そのものがごく小さなものを組み合わせたものだ。
人間が、使えるエネルギーには限りがあるからな」とサラバン。

あたしは惑星ソルムノヴィエを照らす太陽を思い出す。

核融合による膨大なエネルギーだ。
自然はそれだけのエネルギーや時間があるのである。

たとえば石一つさえも膨大な研究が必要なのだ。

パメラとケータイ。

サラバンに対面で言う。感謝を。

「ありがとう。
参考になったよ。

いかに小さな悩み事だということも、だ」とあたし。

サラバンはあめ玉が苦かった子供みたい。

「表現の限界は使えるATP(アデノシン三リン酸)の限界だ。

ムリするなよな」とサラバン。

よし。
ご飯食べよう。

とあたし。

あたしはマリオン。
惑星ソルムノヴィエの飛行機乗りである。
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