気づいたらコイツ拾ってました!?
☆新たな生活☆
あいつとの出逢は道端で倒れている所を私が拾ってしまったのが始まり。
そして、なんと不運な事に、あいつが
家に住むと言い出したのだ。
あいつと暮らし始めてから
半年が経った。
あいつの名前は咲良田(さくらだ)ハヤト
と言うらしい。
名前以外に、年齢、職業などは聞いても
何も答えてくれないから諦めた。
「ハヤトー?朝ごはんだよ!起きろ!」
私はハヤトの被ってた布団を思いっきり
引っペがした。
「ぅう〜ん…あとちょっと…」
「だめです。今起きなかったら
朝ごはん抜きだからね。」
私がそう言ってその場を立ち去ろうと
すると
ードサッー
「!?!?!?!?」
私はいつの間にか
ハヤトの腕の中に居た。
「ちょ、ちょ、待ってよ!」
頭の整理が追いつかない。
「ぅう〜紗奈〜…」
えっ?…紗奈…?誰…?
その時、私の中で何かが疼いた。
え…何…この感覚………。
「ぅぅ〜ん……わぁ!!!!!」
その時、ハヤトの声が聞こえた。
「どうしたの!?」
「ど、どうしたのじゃないわよ!
ああああ、あんたが、いきなり…」
「ほほぉ〜そんな事言って、
自分から布団に入ってきたんじゃ
ないのぉ〜???」
ハヤトは私に微笑みながら
頭をくしゃくしゃとしてからかった。
「そそそ!そんな訳ないでしょ!?」
私は動揺と焦り、そして怒りで
つい怒鳴ってしまった。
「ごめんって…」
ハヤトがしょぼくれた声でそう言う。
「ご飯食べよ…」
ハヤトに言われるがまま食卓に着く。
「「いただきます。」」
私達は一言も会話しないまま
時間が過ぎていった。
通勤途中、私の頭の中を支配したのは
紗奈と言う女性の事だけだった。
紗奈って誰?どういう関だったの?
それ以外なにも考えられず1日が過ぎた。
あーーー、呑んで何もかも忘れたい…。
私は頭を抱えながら自分の机に
突っ伏した。
するとそこに
「りっちゃん!
今日こそ飲み行こ!」
麗美の声だ。
「麗美〜(泣)」
「おーおーおーおー!
どうしたの!りっちゃん!」
麗美が目をまん丸に見開いて言う。
「ちょっと相談乗って〜(泣)」
私は麗美に縋るように抱きついた。
「わかったわかったわかった!
何があったかはわからないけど、
今日はパーッと呑もう!!!!!」
「うんっ!!!!!」
私は鼻から煙がでる勢いで
返事をした。
それから私は今までの経緯を話し、
この気持ちが何なのかも相談した。
何たって私は恋愛経験ゼロなのだから。
「ねえ、待って待って?
要するに、道端で倒れている男を
拾って職業も年齢も分からない男と
一緒に住んでるって事?」
「う…ん…」
「それ、普通に考えてやばくない?」
「わかってるよ…(泣)」
「でも、りっちゃんぽい。」
麗美は笑ってそう言った。
「困ってる人をほっとけないって言うか世話焼きって言うかなんて言うか笑」
「笑わないでぇ(泣)
真剣に悩んでるんだよ(泣)」
「ごめんごめん笑。
でも、正直、どこの誰かも分からない
人と、ひとつ屋根ので暮らすってのは
私は反対だな。」
「やっぱりそうだよね…。
私もそれはわかってる…。
わかってるけど…。」
「好きだから手放せないと?」
麗美がの私の顔覗きながら見る。
「…うん…」
「はぁー…。」
麗美は大きなため息をついた。
「りっちゃんは今ままで恋をした事がないから分からないかもしれないけど、恋って、凄く辛くて悲しいものだよ。」
「現に今辛くて悲しい…(泣)」
「片想いって、そういうものよ。」
麗美は遠い目でそう言うと
「もうこの話はやめよっ!笑
せっかく久しぶりに呑みに来れた訳だし記憶なくなるまで呑もうよ!!!!!」
「そうだね!」
麗美のその言葉に、心にあった
重荷が少し楽になった気がした。
「だぁ〜かぁ〜らぁ〜なぁ〜んで
あのハゲオヤジはいっっっつも
あんなに女性教師をジロジロ
見てるわけぇ〜???
ほんっっっとに気持ぢわるいんだよぉ」
でた笑
呑み会恒例、麗美の校長の悪口笑
これがまたた面白いんだよなあ笑
痴漢で捕まれー!とか、あの髪の毛絶対カツラだぞー!とか笑
いつ聞いても麗美の話は面白い。
それに比べて私は、肝臓が強すぎて
呑んでも呑んでもぜんっっっぜん
酔わない!!!!!
よく呑み会で
「酔っちゃいましたぁ〜♡」って言ってる女子がは羨ましは反面、
見ててイライラする。
まあ、そんな事は置いといて(汗)
今日は色々と忘れたい事だらけ。
私もまだまだ呑み足りない。
芋焼酎、日本酒、ビール、バーボン
色々呑んで来たけど…どれもダメ…
酔えない……。もう、こうなったら!
「すみません、ウイスキーロックで
下さい!」
って言っても、ウイスキーのロックは
1度も呑んだことが無い。
アルコール度数がた強いっだけで
選んだ。
「はいよー!ウイスキーロックー!」
活きのいい店員さんが運んできてくれたそのウイスキーを一気に飲み干す。
ぐへぇ…喉が焼けるように痛い…
そして、喉があっつい!
これは酔える!お酒覚えたての大学生かってくらい馬鹿みたいな事を考えた私はその後、ウイスキーのロックを3杯飲み干した。
でも、どんだけか肝臓が強いったって
限度がある。
気づけばもうベロベロ……。
気持ぢ悪い゛……吐きそう……。
「ふぇ〜??りっちゃ〜ん?
だいじょぉぶぅ〜???」
麗美が心配してくれてるけど、酔ってるから凄く笑ってる。
「だ、だ、大丈夫…」
本当は大丈夫じゃないけど…。
「麗美、もう帰ろ??」
もう、限界…。
「えぇぇ〜?もっと呑もうよぉ〜!」
「また今度呑みに来よ??」
駄々をこねる麗美を優しくなだめる。
「本当??」
満面の笑みで麗美は私を見る。
「本当本当!」
「じゃあ帰るぅ〜!」
私はお会計を済まし駅で別れた。
終電でひ帰るのなんて久々だな。
少し風にあたってたお陰で酔いも
大分治まってきた。
ふと時計を見ると深夜2時を回ってた。
明日が休みでよかった…。
私はガクッと肩を下ろしあ玄関のドア開けた。
ーガチャー
「お帰り。」
なんか、上から声がする。
ふと見上げると、ハヤトが壁にもたれて立っていた。
「ハヤト?どうしたの?
お帰りなんか普段言わないじゃん。」
「どこ行ってたの。」
いつもとは違う冷たい態度と冷淡な声。
「別にどこでもいいじゃん。」
「よくない!」
その瞬間、腕を掴まれ壁に押し付けられた。
「何でよ!
ハヤトには関係ないでしょ!?
それに、私が何処で何してたって
ハヤトには関係ない!」
掴まれてる腕に力が入って痛い。
「何が関係ないだよっ…。」
悔しそうな、今にも泣きそうな顔で
ハヤトは私をじっと見つめる。
「関係ないじゃない!
一緒に住んでても付き合ってるわけじゃない。赤の他人なんだよ。
紗奈さんの所にでも行ったら?!」
その瞬間、掴まれていた腕がすっと
降ろされた。
「そうかよ…。わかったよ…。」
「わかってくれた?
じゃあ出てって!」
私は涙ぐみながらハヤトがいつも
着ているコートを体に投げつけて
自分の部屋に戻った。
ーガチャンー
玄関のドアが閉まる音。
今思えば、ハヤトが私に怒った事なんて
初めてだった。
あんな感情的なハヤト、
見たことない。
あんなあなしそうな顔のハヤトなんて
見たことない。
私の中で一気に後悔が押し寄せる。
私はそのまま無我夢中でハヤトを
追いかけた。
けど…何処にも居ない…
見つからない…。
ハヤト、ハヤト、ハヤト!
心の中で何回も叫ぶ。
叫んでも叫んでも無駄だって
わかってるのに…。
私があんな事言わなければ…。
私があんな事しなければ…。
全部私が悪いんだ。ごめんね。ハヤト。
お願い!戻ってきて!
私は繁華街を泣きながら、叫びながら
歩き回った。
だけど…ハヤトは見つからなかった。
力尽きた私は路地裏で泣き崩れていた。
履いてきたスリッパも脱げ、タイミングを見計らったかのように雨も降ってきた。寒い。
ハヤトと一緒に暮らし始めてからの
半年間はとても充実していた。
帰ったら好きな人が待ってるって、
本当にな幸せな事なんだと思った。
ふと、麗美の言っていた言葉が
頭をよぎった。
【片想いは辛くて悲しいもの。】
麗美、本当だね。
辛すぎるよ、こんなの。
今すぐに気持ちを伝えれたらとも思う。
だけど、自分のプライが邪魔して言えない。もっと素直にならなきゃいけないのに。これじゃ、ずっと辛くて悲しいまま。
降りしきる雨に体温を奪われていく。
私、このままここで死ぬのかな?
誰も通らないこの路地裏で孤独死なんて
バカバカしいよね笑
お父さん、お母さん、
こんな娘でごめんね。
私は目を閉じた。
そして、なんと不運な事に、あいつが
家に住むと言い出したのだ。
あいつと暮らし始めてから
半年が経った。
あいつの名前は咲良田(さくらだ)ハヤト
と言うらしい。
名前以外に、年齢、職業などは聞いても
何も答えてくれないから諦めた。
「ハヤトー?朝ごはんだよ!起きろ!」
私はハヤトの被ってた布団を思いっきり
引っペがした。
「ぅう〜ん…あとちょっと…」
「だめです。今起きなかったら
朝ごはん抜きだからね。」
私がそう言ってその場を立ち去ろうと
すると
ードサッー
「!?!?!?!?」
私はいつの間にか
ハヤトの腕の中に居た。
「ちょ、ちょ、待ってよ!」
頭の整理が追いつかない。
「ぅう〜紗奈〜…」
えっ?…紗奈…?誰…?
その時、私の中で何かが疼いた。
え…何…この感覚………。
「ぅぅ〜ん……わぁ!!!!!」
その時、ハヤトの声が聞こえた。
「どうしたの!?」
「ど、どうしたのじゃないわよ!
ああああ、あんたが、いきなり…」
「ほほぉ〜そんな事言って、
自分から布団に入ってきたんじゃ
ないのぉ〜???」
ハヤトは私に微笑みながら
頭をくしゃくしゃとしてからかった。
「そそそ!そんな訳ないでしょ!?」
私は動揺と焦り、そして怒りで
つい怒鳴ってしまった。
「ごめんって…」
ハヤトがしょぼくれた声でそう言う。
「ご飯食べよ…」
ハヤトに言われるがまま食卓に着く。
「「いただきます。」」
私達は一言も会話しないまま
時間が過ぎていった。
通勤途中、私の頭の中を支配したのは
紗奈と言う女性の事だけだった。
紗奈って誰?どういう関だったの?
それ以外なにも考えられず1日が過ぎた。
あーーー、呑んで何もかも忘れたい…。
私は頭を抱えながら自分の机に
突っ伏した。
するとそこに
「りっちゃん!
今日こそ飲み行こ!」
麗美の声だ。
「麗美〜(泣)」
「おーおーおーおー!
どうしたの!りっちゃん!」
麗美が目をまん丸に見開いて言う。
「ちょっと相談乗って〜(泣)」
私は麗美に縋るように抱きついた。
「わかったわかったわかった!
何があったかはわからないけど、
今日はパーッと呑もう!!!!!」
「うんっ!!!!!」
私は鼻から煙がでる勢いで
返事をした。
それから私は今までの経緯を話し、
この気持ちが何なのかも相談した。
何たって私は恋愛経験ゼロなのだから。
「ねえ、待って待って?
要するに、道端で倒れている男を
拾って職業も年齢も分からない男と
一緒に住んでるって事?」
「う…ん…」
「それ、普通に考えてやばくない?」
「わかってるよ…(泣)」
「でも、りっちゃんぽい。」
麗美は笑ってそう言った。
「困ってる人をほっとけないって言うか世話焼きって言うかなんて言うか笑」
「笑わないでぇ(泣)
真剣に悩んでるんだよ(泣)」
「ごめんごめん笑。
でも、正直、どこの誰かも分からない
人と、ひとつ屋根ので暮らすってのは
私は反対だな。」
「やっぱりそうだよね…。
私もそれはわかってる…。
わかってるけど…。」
「好きだから手放せないと?」
麗美がの私の顔覗きながら見る。
「…うん…」
「はぁー…。」
麗美は大きなため息をついた。
「りっちゃんは今ままで恋をした事がないから分からないかもしれないけど、恋って、凄く辛くて悲しいものだよ。」
「現に今辛くて悲しい…(泣)」
「片想いって、そういうものよ。」
麗美は遠い目でそう言うと
「もうこの話はやめよっ!笑
せっかく久しぶりに呑みに来れた訳だし記憶なくなるまで呑もうよ!!!!!」
「そうだね!」
麗美のその言葉に、心にあった
重荷が少し楽になった気がした。
「だぁ〜かぁ〜らぁ〜なぁ〜んで
あのハゲオヤジはいっっっつも
あんなに女性教師をジロジロ
見てるわけぇ〜???
ほんっっっとに気持ぢわるいんだよぉ」
でた笑
呑み会恒例、麗美の校長の悪口笑
これがまたた面白いんだよなあ笑
痴漢で捕まれー!とか、あの髪の毛絶対カツラだぞー!とか笑
いつ聞いても麗美の話は面白い。
それに比べて私は、肝臓が強すぎて
呑んでも呑んでもぜんっっっぜん
酔わない!!!!!
よく呑み会で
「酔っちゃいましたぁ〜♡」って言ってる女子がは羨ましは反面、
見ててイライラする。
まあ、そんな事は置いといて(汗)
今日は色々と忘れたい事だらけ。
私もまだまだ呑み足りない。
芋焼酎、日本酒、ビール、バーボン
色々呑んで来たけど…どれもダメ…
酔えない……。もう、こうなったら!
「すみません、ウイスキーロックで
下さい!」
って言っても、ウイスキーのロックは
1度も呑んだことが無い。
アルコール度数がた強いっだけで
選んだ。
「はいよー!ウイスキーロックー!」
活きのいい店員さんが運んできてくれたそのウイスキーを一気に飲み干す。
ぐへぇ…喉が焼けるように痛い…
そして、喉があっつい!
これは酔える!お酒覚えたての大学生かってくらい馬鹿みたいな事を考えた私はその後、ウイスキーのロックを3杯飲み干した。
でも、どんだけか肝臓が強いったって
限度がある。
気づけばもうベロベロ……。
気持ぢ悪い゛……吐きそう……。
「ふぇ〜??りっちゃ〜ん?
だいじょぉぶぅ〜???」
麗美が心配してくれてるけど、酔ってるから凄く笑ってる。
「だ、だ、大丈夫…」
本当は大丈夫じゃないけど…。
「麗美、もう帰ろ??」
もう、限界…。
「えぇぇ〜?もっと呑もうよぉ〜!」
「また今度呑みに来よ??」
駄々をこねる麗美を優しくなだめる。
「本当??」
満面の笑みで麗美は私を見る。
「本当本当!」
「じゃあ帰るぅ〜!」
私はお会計を済まし駅で別れた。
終電でひ帰るのなんて久々だな。
少し風にあたってたお陰で酔いも
大分治まってきた。
ふと時計を見ると深夜2時を回ってた。
明日が休みでよかった…。
私はガクッと肩を下ろしあ玄関のドア開けた。
ーガチャー
「お帰り。」
なんか、上から声がする。
ふと見上げると、ハヤトが壁にもたれて立っていた。
「ハヤト?どうしたの?
お帰りなんか普段言わないじゃん。」
「どこ行ってたの。」
いつもとは違う冷たい態度と冷淡な声。
「別にどこでもいいじゃん。」
「よくない!」
その瞬間、腕を掴まれ壁に押し付けられた。
「何でよ!
ハヤトには関係ないでしょ!?
それに、私が何処で何してたって
ハヤトには関係ない!」
掴まれてる腕に力が入って痛い。
「何が関係ないだよっ…。」
悔しそうな、今にも泣きそうな顔で
ハヤトは私をじっと見つめる。
「関係ないじゃない!
一緒に住んでても付き合ってるわけじゃない。赤の他人なんだよ。
紗奈さんの所にでも行ったら?!」
その瞬間、掴まれていた腕がすっと
降ろされた。
「そうかよ…。わかったよ…。」
「わかってくれた?
じゃあ出てって!」
私は涙ぐみながらハヤトがいつも
着ているコートを体に投げつけて
自分の部屋に戻った。
ーガチャンー
玄関のドアが閉まる音。
今思えば、ハヤトが私に怒った事なんて
初めてだった。
あんな感情的なハヤト、
見たことない。
あんなあなしそうな顔のハヤトなんて
見たことない。
私の中で一気に後悔が押し寄せる。
私はそのまま無我夢中でハヤトを
追いかけた。
けど…何処にも居ない…
見つからない…。
ハヤト、ハヤト、ハヤト!
心の中で何回も叫ぶ。
叫んでも叫んでも無駄だって
わかってるのに…。
私があんな事言わなければ…。
私があんな事しなければ…。
全部私が悪いんだ。ごめんね。ハヤト。
お願い!戻ってきて!
私は繁華街を泣きながら、叫びながら
歩き回った。
だけど…ハヤトは見つからなかった。
力尽きた私は路地裏で泣き崩れていた。
履いてきたスリッパも脱げ、タイミングを見計らったかのように雨も降ってきた。寒い。
ハヤトと一緒に暮らし始めてからの
半年間はとても充実していた。
帰ったら好きな人が待ってるって、
本当にな幸せな事なんだと思った。
ふと、麗美の言っていた言葉が
頭をよぎった。
【片想いは辛くて悲しいもの。】
麗美、本当だね。
辛すぎるよ、こんなの。
今すぐに気持ちを伝えれたらとも思う。
だけど、自分のプライが邪魔して言えない。もっと素直にならなきゃいけないのに。これじゃ、ずっと辛くて悲しいまま。
降りしきる雨に体温を奪われていく。
私、このままここで死ぬのかな?
誰も通らないこの路地裏で孤独死なんて
バカバカしいよね笑
お父さん、お母さん、
こんな娘でごめんね。
私は目を閉じた。