気づいたらコイツ拾ってました!?
ハヤトside
ーチクタクチクタクー
いつまで経ってもあいつが帰って来ない。
どこで何やってんだよ。
こんな遅い時間に。
そもそも、女がこんな遅い時間に出歩くなんて論外だ。
不用心なあいつに腹が立つ。
ーガチャー
「お帰り。
どこ行ってたの。」
イラついているせいか、何時もより
冷たい言い方になってしまった。
「あんたには関係ない。」
は?関係ない?
関係ありありだろ!
その言葉に余計にムカついた俺は
あいつの腕を持って壁に押し付けた。
【出てって!】
そんな事言われたら…。
俺がいつも来ているコートまで
投げつけられた。
俺があそこで、冷静に対応してれば
こんな事にはならなかったのに…。
俺は家を出てすぐ繁華街にある
BARへ向かった。
そこは、昔の友人が経営している店で、
ちょくちょく行くところだった。
「バーボン」
不機嫌極まりない声で注文すると
「はいはい笑
また彼女となんかあったの??」
と、竹花勝(たけはな・しょう)が
笑って聞いてくる。
あ、ちなみに、勝はゲイ。
中学の頃はノンケだったのにな。
高校で目覚めたみたい。
よかったら相手してやって。って、
誰もいないか。
「またって、俺、女取っかえ引っ変えしねーよ。」
「ああ、そうだった笑
ごめん笑」
「わらってんじゃねーよ。」
「わーぉ、相当ご立腹…。」
そう言って勝は、俺が落ち着くまで
待ってくれた。
「成程ねぇ…」
「素直になれなかった俺も悪いけど。」
「まあ、私から言わせれば
どっちもどっちね♡」
「はぁ?」
「あら怖い!そんなお顔しちゃ
だめよぉ〜?」
「はいはい…お会計。」
いつもはもっと話が弾んで長居するのだが、今日は気分が悪かったのか、早く店を出た。
店を出て、あいつの家に帰ろうと、
いつも通り路地裏を通っていると、
「嫌だ!話して!」
女の人の声が聞こえてきた。
急いで声のする方へ向かうと、
声の主はあいつだった。
あいつは男2人に暴行されていた。
服もボロボロ。
俺は無我夢中であいつの所まで走った。
案の定、男達は俺に刃向かってきたけど
あんなヘナチョコリンの奴が俺に
勝てるわけねぇ。
気を失っているあいつをすぐに
病院へと運んだ。
そしてすぐMRIで検査し、命に別状はない事は分かったが、体中に打撲の痕、
そして、頬が腫れていた。
先生には、無理を言って、この事は言わないでと頼んだが、あいつは絶対真実を聞きたがるから、時間の問題だと思った。
そして、その時がきた。
俺が病室のカーテンを開けると、
あいつは起きてきた。
いつもは寝てるのに。
なんで今日だけ起きてんだよ。
そう思いつつも、あいつの隣に座る。
【ハヤト…ハヤト…
助けてくれてありがとう…】
あいつは、こんな俺なんかに
【ありがとう】って言ったんだ。
しかも、泣きながら。
あいつ、な子供みたい泣くのな。
俺は、色々と耐えきれなくなり、
病室を後にした。
俺は急いでトイレへと向かった。
そして、泣いた。
絶対に泣かないって決めていたのに…。
何でこんな俺なんかに
ありがとうなんて言うんだよ。
何で私が悪いなんて言うんだよ。
何で…何であいつはあんなに
自分を犠牲にするんだ。
色々な感情が込み上げてきた。
5分程経った頃だろうか、
もうそろそろ病室に戻らないとと思い、
売店へ買い物に行ってたと見せかけるためにサンドウィッチと紅茶を買って
か病室に戻った。
いつまで経ってもあいつが帰って来ない。
どこで何やってんだよ。
こんな遅い時間に。
そもそも、女がこんな遅い時間に出歩くなんて論外だ。
不用心なあいつに腹が立つ。
ーガチャー
「お帰り。
どこ行ってたの。」
イラついているせいか、何時もより
冷たい言い方になってしまった。
「あんたには関係ない。」
は?関係ない?
関係ありありだろ!
その言葉に余計にムカついた俺は
あいつの腕を持って壁に押し付けた。
【出てって!】
そんな事言われたら…。
俺がいつも来ているコートまで
投げつけられた。
俺があそこで、冷静に対応してれば
こんな事にはならなかったのに…。
俺は家を出てすぐ繁華街にある
BARへ向かった。
そこは、昔の友人が経営している店で、
ちょくちょく行くところだった。
「バーボン」
不機嫌極まりない声で注文すると
「はいはい笑
また彼女となんかあったの??」
と、竹花勝(たけはな・しょう)が
笑って聞いてくる。
あ、ちなみに、勝はゲイ。
中学の頃はノンケだったのにな。
高校で目覚めたみたい。
よかったら相手してやって。って、
誰もいないか。
「またって、俺、女取っかえ引っ変えしねーよ。」
「ああ、そうだった笑
ごめん笑」
「わらってんじゃねーよ。」
「わーぉ、相当ご立腹…。」
そう言って勝は、俺が落ち着くまで
待ってくれた。
「成程ねぇ…」
「素直になれなかった俺も悪いけど。」
「まあ、私から言わせれば
どっちもどっちね♡」
「はぁ?」
「あら怖い!そんなお顔しちゃ
だめよぉ〜?」
「はいはい…お会計。」
いつもはもっと話が弾んで長居するのだが、今日は気分が悪かったのか、早く店を出た。
店を出て、あいつの家に帰ろうと、
いつも通り路地裏を通っていると、
「嫌だ!話して!」
女の人の声が聞こえてきた。
急いで声のする方へ向かうと、
声の主はあいつだった。
あいつは男2人に暴行されていた。
服もボロボロ。
俺は無我夢中であいつの所まで走った。
案の定、男達は俺に刃向かってきたけど
あんなヘナチョコリンの奴が俺に
勝てるわけねぇ。
気を失っているあいつをすぐに
病院へと運んだ。
そしてすぐMRIで検査し、命に別状はない事は分かったが、体中に打撲の痕、
そして、頬が腫れていた。
先生には、無理を言って、この事は言わないでと頼んだが、あいつは絶対真実を聞きたがるから、時間の問題だと思った。
そして、その時がきた。
俺が病室のカーテンを開けると、
あいつは起きてきた。
いつもは寝てるのに。
なんで今日だけ起きてんだよ。
そう思いつつも、あいつの隣に座る。
【ハヤト…ハヤト…
助けてくれてありがとう…】
あいつは、こんな俺なんかに
【ありがとう】って言ったんだ。
しかも、泣きながら。
あいつ、な子供みたい泣くのな。
俺は、色々と耐えきれなくなり、
病室を後にした。
俺は急いでトイレへと向かった。
そして、泣いた。
絶対に泣かないって決めていたのに…。
何でこんな俺なんかに
ありがとうなんて言うんだよ。
何で私が悪いなんて言うんだよ。
何で…何であいつはあんなに
自分を犠牲にするんだ。
色々な感情が込み上げてきた。
5分程経った頃だろうか、
もうそろそろ病室に戻らないとと思い、
売店へ買い物に行ってたと見せかけるためにサンドウィッチと紅茶を買って
か病室に戻った。