夢物語
③
***
急いで身支度を済ませ、愛車に飛び乗る。
出勤時間は、高校生の頃と同じ時間帯。
大学時代は、授業が十時ごろからだったり午後からだったりとゆっくりできていたけど、それ以外はずっと七時半過ぎに家を出る生活が続いている。
仕事はトラブルなどがない限りは、ほぼ夕方五時半に終了し、通勤時間は車で約40分のため、六時半には帰宅可能。
そのため趣味の時間を確保できている。
それでも時々、もっと待遇のいい仕事を求めて転職を考えることもある。
給料が上がったとしても、職場の人間関係や週休二日制が保障されるのかどうか……などなど環境面が色々気になって、踏み切れない。
迷っているうちに年齢だけが上がってきて、募集の年齢制限に引っかかるようになる。
こんなことになるくらいなら、新卒の時にもうちょっと考えておくべきだったと、今さらながら後悔することもある。
あの頃はまだ、就職氷河期の影響が色濃く残っていて……。
そしてその頃、私は。
若気の至りともいうべく、どうしようもない恋愛沙汰に身も心もどっぷり浸かっていて……。
急いで身支度を済ませ、愛車に飛び乗る。
出勤時間は、高校生の頃と同じ時間帯。
大学時代は、授業が十時ごろからだったり午後からだったりとゆっくりできていたけど、それ以外はずっと七時半過ぎに家を出る生活が続いている。
仕事はトラブルなどがない限りは、ほぼ夕方五時半に終了し、通勤時間は車で約40分のため、六時半には帰宅可能。
そのため趣味の時間を確保できている。
それでも時々、もっと待遇のいい仕事を求めて転職を考えることもある。
給料が上がったとしても、職場の人間関係や週休二日制が保障されるのかどうか……などなど環境面が色々気になって、踏み切れない。
迷っているうちに年齢だけが上がってきて、募集の年齢制限に引っかかるようになる。
こんなことになるくらいなら、新卒の時にもうちょっと考えておくべきだったと、今さらながら後悔することもある。
あの頃はまだ、就職氷河期の影響が色濃く残っていて……。
そしてその頃、私は。
若気の至りともいうべく、どうしようもない恋愛沙汰に身も心もどっぷり浸かっていて……。