夢物語
「私が加入してから、合宿一度も体験していないです。また企画されるのなら是非参加したいですけどね」
「あの頃は毎年夏の恒例行事だったんだけどね。一度中止になってからはさっぱり……。十年が経過し、家庭の事情なんかで遠出しにくくなった人も多いだろうしね」
そう言いつつも小倉さんはやはり残念そう。
「サークル活動中は、やはり競技のことで頭がいっぱいなのでなかなかプライベートな話はできませんし。飲み会も最終電車を気にして、そう遅くまではいられないし。一泊だったら最終を気にせず夜通し語り合えそうで楽しそうですけどね。またやらないんですか?」
西本くんが提案したところ、
「そうだ! 若い人が要望すれば、升田夫妻もそろそろ重い腰を挙げてくれるかもしれないよ!」
「今年は西本くんと冴香ちゃん。若手がまとめ役を務めるのはどうかな? そろそろみんな懐かしがってる頃だから、今のうちから計画すれば参加者結構集まるかもよ」
小倉さんと塩田さんに、半ば強引に幹事役を押し付けられてしまう。
後で升田夫妻に連絡して、「ぜひ今年の夏にサークル合宿を復活させましょう!」と要望してみようということになった。
「あの頃は毎年夏の恒例行事だったんだけどね。一度中止になってからはさっぱり……。十年が経過し、家庭の事情なんかで遠出しにくくなった人も多いだろうしね」
そう言いつつも小倉さんはやはり残念そう。
「サークル活動中は、やはり競技のことで頭がいっぱいなのでなかなかプライベートな話はできませんし。飲み会も最終電車を気にして、そう遅くまではいられないし。一泊だったら最終を気にせず夜通し語り合えそうで楽しそうですけどね。またやらないんですか?」
西本くんが提案したところ、
「そうだ! 若い人が要望すれば、升田夫妻もそろそろ重い腰を挙げてくれるかもしれないよ!」
「今年は西本くんと冴香ちゃん。若手がまとめ役を務めるのはどうかな? そろそろみんな懐かしがってる頃だから、今のうちから計画すれば参加者結構集まるかもよ」
小倉さんと塩田さんに、半ば強引に幹事役を押し付けられてしまう。
後で升田夫妻に連絡して、「ぜひ今年の夏にサークル合宿を復活させましょう!」と要望してみようということになった。