夢物語
今日のイベント、いつもの練習場所である学校の体育館で開催されることは知っている。
九時開始だから、優はちょっと前に到着しているはず。
車は持っていないので、地下鉄とバスを乗り継いで向かうことにした。
札幌の中心部から郊外へと向かう地下鉄に乗り込み、乗り継ぎのバスの時刻を調べると、十分ほどの待ち時間で出発する便があった。
それに乗れば十番目の停留所が、目的地である学校前。
降りてすぐだ。
日曜の朝で学校もお休みのため、バスはほぼ貸し切り状態。
道路もすいていて、一度も昇降がないまま十番目の停留所まで到達。
下車すると学校はもう目の前。
歩いて体育館の入り口を探すと、脇に優の車が停まっているのが見えた。
九時よりだいぶ前なのに、もう来てるんだと驚く。
私との待ち合わせはいつもギリギリか遅れてくることが大部分なのに、高橋冴香のためだったらこんなにも早く来られるんだと思っただけで、また腹が立ってくる。
体育館の窓があるので、そこから中を覗き込む。
すでに十人くらいの人が来ていて、コート設営したりと準備に励んでいた。
優の姿はなぜか見えなかった代わりに、高橋冴香はいた。
オリーブ色のパーカーを着ているけど、そういえば優もあんな感じのパーカーを持っていた。
まさか一緒に買った?
私とは一度だって、お揃いの服を買おうって話になったことはなかったのに!
九時開始だから、優はちょっと前に到着しているはず。
車は持っていないので、地下鉄とバスを乗り継いで向かうことにした。
札幌の中心部から郊外へと向かう地下鉄に乗り込み、乗り継ぎのバスの時刻を調べると、十分ほどの待ち時間で出発する便があった。
それに乗れば十番目の停留所が、目的地である学校前。
降りてすぐだ。
日曜の朝で学校もお休みのため、バスはほぼ貸し切り状態。
道路もすいていて、一度も昇降がないまま十番目の停留所まで到達。
下車すると学校はもう目の前。
歩いて体育館の入り口を探すと、脇に優の車が停まっているのが見えた。
九時よりだいぶ前なのに、もう来てるんだと驚く。
私との待ち合わせはいつもギリギリか遅れてくることが大部分なのに、高橋冴香のためだったらこんなにも早く来られるんだと思っただけで、また腹が立ってくる。
体育館の窓があるので、そこから中を覗き込む。
すでに十人くらいの人が来ていて、コート設営したりと準備に励んでいた。
優の姿はなぜか見えなかった代わりに、高橋冴香はいた。
オリーブ色のパーカーを着ているけど、そういえば優もあんな感じのパーカーを持っていた。
まさか一緒に買った?
私とは一度だって、お揃いの服を買おうって話になったことはなかったのに!