夢物語
「優くん、サッカー好きなの?」
その日も優くんの勉強を見ていて、持参した筆入れがサッカー関係のものだったので尋ねてみた。
「うん。小学生の頃、アニメをきっかけに興味持って。時々テレビ放送される海外サッカーとか見るくらいだったけど、今年から日本でもJリーグ始まったから」
「そっか……。大人気だもんね、Jリーグ」
居間から朝刊を持ってきて、一緒に見た。
ちょうど前日の水曜日に試合が開催されていたこともあり、この日の朝刊のスポーツ欄にも大きくJリーグの結果が。
「優くんは、この緑のチームが好きなの?」
緑色のユニフォームが一番人気のようで、扱いが大きい。
「いや、こっちのトリコロールカラーのチームのほうが好き」
「トリコロール?」
「うん。青、白、赤の」
「あ、フランス国旗の色か。ちょうど英語の教科書、色の名前を覚える章だから、ちょうどいいね」
「blue、white、red、そしてgreen……」
その日は英語の復習をしていて、色の名前教えるのにJリーグの各クラブのユニフォームの色がいい例えになった。
優くんは勉強は学年トップとか、それほどではなかったものの、五段階中オール四くらいというか中の上。
十分進学校を狙えるレベルだった。
物覚えもよかったので、授業の予習復習をしっかりしておけば、受験目前になっても慌てることはないだろう。
その日も優くんの勉強を見ていて、持参した筆入れがサッカー関係のものだったので尋ねてみた。
「うん。小学生の頃、アニメをきっかけに興味持って。時々テレビ放送される海外サッカーとか見るくらいだったけど、今年から日本でもJリーグ始まったから」
「そっか……。大人気だもんね、Jリーグ」
居間から朝刊を持ってきて、一緒に見た。
ちょうど前日の水曜日に試合が開催されていたこともあり、この日の朝刊のスポーツ欄にも大きくJリーグの結果が。
「優くんは、この緑のチームが好きなの?」
緑色のユニフォームが一番人気のようで、扱いが大きい。
「いや、こっちのトリコロールカラーのチームのほうが好き」
「トリコロール?」
「うん。青、白、赤の」
「あ、フランス国旗の色か。ちょうど英語の教科書、色の名前を覚える章だから、ちょうどいいね」
「blue、white、red、そしてgreen……」
その日は英語の復習をしていて、色の名前教えるのにJリーグの各クラブのユニフォームの色がいい例えになった。
優くんは勉強は学年トップとか、それほどではなかったものの、五段階中オール四くらいというか中の上。
十分進学校を狙えるレベルだった。
物覚えもよかったので、授業の予習復習をしっかりしておけば、受験目前になっても慌てることはないだろう。