夢物語
……今からはるかはるか昔のこと。
大学を卒業して、就職したばかりの頃だった。
仕事にも慣れてきて、何か趣味を始めたくて模索していた私は、幼なじみにこのスポーツを勧められた。
学生時代は文化系で、スポーツなどしたことがない私はためらったものの、「初心者OK」との肩書に騙されて首を縦に振っていた。
その幼なじみの紹介で、家の近くのチームに参加。
初心者大歓迎とは謳っているものの、実際は部活動経験者という即戦力優遇なのは否定しようがなく、戸惑ってばかりだった初心者時代。
素人ゆえなかなか上達せず、四苦八苦していた私にまめに指導してくれた、親切な男性がいた。
八歳年上だったその男は、上達が遅かった私にあれこれアドバイスをくれたのみならず、中・上級者から冷たくあしらわれる私の大きな支えとなってくれたりもした。
そんな背景もあり、私はその男に大きく依存するようになっていく。
……やがて初めての相手へと進化する。
ただ問題が……。
男には妻と、生まれたばかりの子供がいた。
大学を卒業して、就職したばかりの頃だった。
仕事にも慣れてきて、何か趣味を始めたくて模索していた私は、幼なじみにこのスポーツを勧められた。
学生時代は文化系で、スポーツなどしたことがない私はためらったものの、「初心者OK」との肩書に騙されて首を縦に振っていた。
その幼なじみの紹介で、家の近くのチームに参加。
初心者大歓迎とは謳っているものの、実際は部活動経験者という即戦力優遇なのは否定しようがなく、戸惑ってばかりだった初心者時代。
素人ゆえなかなか上達せず、四苦八苦していた私にまめに指導してくれた、親切な男性がいた。
八歳年上だったその男は、上達が遅かった私にあれこれアドバイスをくれたのみならず、中・上級者から冷たくあしらわれる私の大きな支えとなってくれたりもした。
そんな背景もあり、私はその男に大きく依存するようになっていく。
……やがて初めての相手へと進化する。
ただ問題が……。
男には妻と、生まれたばかりの子供がいた。