異世界の巫女姫は、提督さんの『偽』婚約者!?
「お疲れ様、すずなさん」
と、声をかけられ見上げると、持ってきてくれたのはりょうくんママだった。
バザーの後残って手伝ってくれてたんだね。
「宮川さん!?あ、どうも、お疲れ様です」
「ふふっ、頭を使うと甘いもの、欲しくなるよね?さ、どうぞ、召し上がれ?」
うほっ!召し上がりますとも!!
口元に白い粉をたっぷりとつけながら、私は大福を頬張った。
ー染み渡る、餡の甘さ、感無量。
桜庭セリ、心の川柳。
思わず一句詠んでしまうほど、大福は美味しかった。
そんな幸せ一杯の私の顔を見て、りょうくんママはコソッと耳元で呟く。
「応援してるからね!りょうもひろとくんもサキちゃんも、一番後ろで見てるのよ」
「え?」
りょうくんママの視線を辿ると、お遊戯室の後ろにちょこんと座ったチビッ子が3人見えた。
私の視線に気付いたサキちゃんが、隣のひろとくんを小突き、またひろとくんがりょうくんを小突く。
相変わらずの3人に私は笑みを溢した。
「がんばるよ!って、伝えて下さい!!」
「うん。伝えとく」
そう言って、りょうくんママは壇上を去って行き、その後ろ姿を眺めていた私は、本部内のどよめきに全く気付いてはいなかった。
と、声をかけられ見上げると、持ってきてくれたのはりょうくんママだった。
バザーの後残って手伝ってくれてたんだね。
「宮川さん!?あ、どうも、お疲れ様です」
「ふふっ、頭を使うと甘いもの、欲しくなるよね?さ、どうぞ、召し上がれ?」
うほっ!召し上がりますとも!!
口元に白い粉をたっぷりとつけながら、私は大福を頬張った。
ー染み渡る、餡の甘さ、感無量。
桜庭セリ、心の川柳。
思わず一句詠んでしまうほど、大福は美味しかった。
そんな幸せ一杯の私の顔を見て、りょうくんママはコソッと耳元で呟く。
「応援してるからね!りょうもひろとくんもサキちゃんも、一番後ろで見てるのよ」
「え?」
りょうくんママの視線を辿ると、お遊戯室の後ろにちょこんと座ったチビッ子が3人見えた。
私の視線に気付いたサキちゃんが、隣のひろとくんを小突き、またひろとくんがりょうくんを小突く。
相変わらずの3人に私は笑みを溢した。
「がんばるよ!って、伝えて下さい!!」
「うん。伝えとく」
そう言って、りょうくんママは壇上を去って行き、その後ろ姿を眺めていた私は、本部内のどよめきに全く気付いてはいなかった。