異世界の巫女姫は、提督さんの『偽』婚約者!?
「では、結果を発表する!……審査員5人のうち、3人が雪江嬢を勝ちとした。よって二番勝負は雪江嬢の勝ちとする!!」
あらら、負けちゃった。
でもこれは仕方ないね。
大原さんの演奏も凄かったもん。
「あの、大原さん、おめでとうございます」
私は手を差し出した。
「……ええ。ありがとう……でも……」
「どうかしました?」
少し元気がない?
何だろう?
「いえ、ね。本当は少し自信がなかったから……びっくりしてるの」
「そうだったんですね。でも、結果は納得ですよ!大原さんの演奏は素晴らしかったですし。当然だと思います!」
「そう、ね。うん、そうだわ!」
大原さんは段々といつもの自信を取り戻し笑顔になった。
そして、私達は握手を交わし、大原さんは前に出て観客の声援に答える。
頭を下げ、手を振り、何度もありがとう!と叫んだ。
………本当にいい勝負だった。
こんな気持ちになったのは初めてだ。
島では誰かと争うなんてことなかったし、誰も私に勝負など挑まない。
巫女姫は特別だったからね。
でも今は違う。
真逆の存在(ビッチ)になったけど、これはこれで楽しいかもしれない。
私は後ろで拍手で称えながら、この清々しく初々しい気持ちを心行くまで堪能していた。
あらら、負けちゃった。
でもこれは仕方ないね。
大原さんの演奏も凄かったもん。
「あの、大原さん、おめでとうございます」
私は手を差し出した。
「……ええ。ありがとう……でも……」
「どうかしました?」
少し元気がない?
何だろう?
「いえ、ね。本当は少し自信がなかったから……びっくりしてるの」
「そうだったんですね。でも、結果は納得ですよ!大原さんの演奏は素晴らしかったですし。当然だと思います!」
「そう、ね。うん、そうだわ!」
大原さんは段々といつもの自信を取り戻し笑顔になった。
そして、私達は握手を交わし、大原さんは前に出て観客の声援に答える。
頭を下げ、手を振り、何度もありがとう!と叫んだ。
………本当にいい勝負だった。
こんな気持ちになったのは初めてだ。
島では誰かと争うなんてことなかったし、誰も私に勝負など挑まない。
巫女姫は特別だったからね。
でも今は違う。
真逆の存在(ビッチ)になったけど、これはこれで楽しいかもしれない。
私は後ろで拍手で称えながら、この清々しく初々しい気持ちを心行くまで堪能していた。