異世界の巫女姫は、提督さんの『偽』婚約者!?
「これは、非常用なんだ!普段電力はあまり使わないようにしている。いつ不足の事態に陥るとも限らんだろう?」
あ、確かに……余計な電力は使わない方がいい。
この世界じゃ、きっと発電も大変なんだろうな。
「なるほど。そうですね。ごめんなさい。エレベーターあるなら便利だなーなんて簡単に考えちゃって……」
「いや、そんなのいいんだ。悪いな、普段は階段で頑張ってくれ」
「ふふ、はーい。頑張りまーす」
と、私と提督さんは顔を見合せて笑った。
無機質な銀色のエレベーターに乗り込み、提督さんはRのボタンを押した。
そのボタンには指紋認証のような装置がついている。
各階のボタンを押す毎に指紋が認証され、認証されると「unlock」と緑の文字がエレベーターの上部に表示される。
提督さんはそれを確かめてから、私に目を移し微笑んだ。
「こ、このエレベーターって、決まった人しか乗れないんですか?」
静かな密室の、なんとも言えない雰囲気にいたたまれず、私は思ったことを口にした。
「一応な。非常用だから軍部の将校と、あとは那由多の学者連中、もちろんフレディなんかもその内に入るな」
「じゃあ一般の人は使えないんですね?」
「そうだ。ここでは個人に与えられた権限がそれぞれ違う。レベル1から6まで分かれているんだ」
「レベル……?提督さんは?」
「オレはレベル6だ。まぁ、最高司令官だからな。どこでも行けるようにはなっている」
まぁそうですよね?
提督さんの権限が一番強いに決まってます。
あ、確かに……余計な電力は使わない方がいい。
この世界じゃ、きっと発電も大変なんだろうな。
「なるほど。そうですね。ごめんなさい。エレベーターあるなら便利だなーなんて簡単に考えちゃって……」
「いや、そんなのいいんだ。悪いな、普段は階段で頑張ってくれ」
「ふふ、はーい。頑張りまーす」
と、私と提督さんは顔を見合せて笑った。
無機質な銀色のエレベーターに乗り込み、提督さんはRのボタンを押した。
そのボタンには指紋認証のような装置がついている。
各階のボタンを押す毎に指紋が認証され、認証されると「unlock」と緑の文字がエレベーターの上部に表示される。
提督さんはそれを確かめてから、私に目を移し微笑んだ。
「こ、このエレベーターって、決まった人しか乗れないんですか?」
静かな密室の、なんとも言えない雰囲気にいたたまれず、私は思ったことを口にした。
「一応な。非常用だから軍部の将校と、あとは那由多の学者連中、もちろんフレディなんかもその内に入るな」
「じゃあ一般の人は使えないんですね?」
「そうだ。ここでは個人に与えられた権限がそれぞれ違う。レベル1から6まで分かれているんだ」
「レベル……?提督さんは?」
「オレはレベル6だ。まぁ、最高司令官だからな。どこでも行けるようにはなっている」
まぁそうですよね?
提督さんの権限が一番強いに決まってます。