異世界の巫女姫は、提督さんの『偽』婚約者!?
「そういや、言ってないことがあったな」
と、提督さんは唐突にこちらを向いた。
「ん?何でしょうか?」
何かあったかな?と、考えたけど、特に何も浮かばない。
ポカンとした私を見て、提督さんはまた可笑しそうに笑った。
「雪江と話し合った件だ」
「あ………ああ!!あー、はいはい!昨日のですね、はい!」
若干挙動が不審だった……。
変に思われてないかな?
いきなり思い出して、ちょっと面食らったんだよね。
だって……ねぇ………。
「昨日ちゃんと伝えたよ。オレが誰を思っているのか……そして、これからどうしたいのか。向こうも今までの思いを全て話して、スッキリしたみたいだ」
「……スッキリ?」
「雪江は……やっと解放された、そんな気持ちだと言っていた」
「解放……」
「幼い頃から、オレとの未来しか考えてなかった……だけど、押し付けられたその未来に本当は疑問も感じていたと。君と勝負して本当にやりたいことが出来た……そう言っていたな」
「本当にやりたいこと?ですか?」
私は御姉様やフレディと楽しく笑い合う大原さんを見た。
「暫くニーベルングへ留学し、経営を学ぶそうだ。そして、姉と楸学園を支えたいと」
「ニーベルングへ留学……」
そんなことを考えていたんだ。
賢そうな人だとは思っていたけど、やっぱり私なんかとは出来が違ったんだね。
と、提督さんは唐突にこちらを向いた。
「ん?何でしょうか?」
何かあったかな?と、考えたけど、特に何も浮かばない。
ポカンとした私を見て、提督さんはまた可笑しそうに笑った。
「雪江と話し合った件だ」
「あ………ああ!!あー、はいはい!昨日のですね、はい!」
若干挙動が不審だった……。
変に思われてないかな?
いきなり思い出して、ちょっと面食らったんだよね。
だって……ねぇ………。
「昨日ちゃんと伝えたよ。オレが誰を思っているのか……そして、これからどうしたいのか。向こうも今までの思いを全て話して、スッキリしたみたいだ」
「……スッキリ?」
「雪江は……やっと解放された、そんな気持ちだと言っていた」
「解放……」
「幼い頃から、オレとの未来しか考えてなかった……だけど、押し付けられたその未来に本当は疑問も感じていたと。君と勝負して本当にやりたいことが出来た……そう言っていたな」
「本当にやりたいこと?ですか?」
私は御姉様やフレディと楽しく笑い合う大原さんを見た。
「暫くニーベルングへ留学し、経営を学ぶそうだ。そして、姉と楸学園を支えたいと」
「ニーベルングへ留学……」
そんなことを考えていたんだ。
賢そうな人だとは思っていたけど、やっぱり私なんかとは出来が違ったんだね。