異世界の巫女姫は、提督さんの『偽』婚約者!?
シェルターに響く声
「さぁ、行くよ!!」
少し強引なフレディに手を引かれ、私は緊急避難経路を、シェルター目指して走っていた。
各階に一つ、各フロアに挟まれるようにして、丈夫なシェルターが設置されている。
天井も低く、暗く、狭いが、囲まれた金属はこの世界でも一番固い材質で出来ているとか。
しかも水に浮くため、万が一、戦艦島が沈没(考えたくないけど)しても、このシェルターは傷一つ付かないらしい。
というのは、説明書に書いてあることで実際に使ったことはないからわからない……と、フレディは言った。
ダメダメじゃん!!
実用実験しないなんてあり得ない!!
それにシェルターが無事だったとしても、戦艦島がなくなってしまったら、もうどうしようもない。
提督さんも少尉さんも大丈夫かな。
ブリッジなんて、構造上飛び出てるし、一番襲われやすいんじゃ……。
………いやいや、悪いことは考えないようにしよう。
勢い良く走るフレディに、引き摺られるように私も走る。
外食フロアの一番端、7階フロアに続く階段の踊場の奥。
無機質な銀色の扉がシェルターの入り口だ。
「さぁ、入って!!」
「あ、うん……」
フレディが私の背中を押した。
《……………よ…う》
んん?
キーンと響くような高い声が微かに聞こえた。
「フレディ?何か言った??」
「いや、何も……」
気のせいか、そう思ってシェルターに入ろうとして……。
《いた………ようーー》
え!?
また?誰かが泣いてるような声がする。
シェルターの中で子供が泣いてる?
そう思って目を凝らすが、怯えてはいるけど誰も泣いてはいない。
《いたいよう!!いたいよう!!》
今度はハッキリと聞こえた。
子供が泣いてる!ここじゃないところで!
「フレディ!!何処かで子供が泣いてる!痛い痛いって!」
「は??………ねぇ、それ、心霊現象じゃなくて??若しくは幻聴とか?」
………それは、自信がない。
絶対ないとは言えないけど、もし本当に子供がいたら……。
「わかんないけどっ!でも、ほっとけないでしょ!?」
「ま、そうだね」
少し強引なフレディに手を引かれ、私は緊急避難経路を、シェルター目指して走っていた。
各階に一つ、各フロアに挟まれるようにして、丈夫なシェルターが設置されている。
天井も低く、暗く、狭いが、囲まれた金属はこの世界でも一番固い材質で出来ているとか。
しかも水に浮くため、万が一、戦艦島が沈没(考えたくないけど)しても、このシェルターは傷一つ付かないらしい。
というのは、説明書に書いてあることで実際に使ったことはないからわからない……と、フレディは言った。
ダメダメじゃん!!
実用実験しないなんてあり得ない!!
それにシェルターが無事だったとしても、戦艦島がなくなってしまったら、もうどうしようもない。
提督さんも少尉さんも大丈夫かな。
ブリッジなんて、構造上飛び出てるし、一番襲われやすいんじゃ……。
………いやいや、悪いことは考えないようにしよう。
勢い良く走るフレディに、引き摺られるように私も走る。
外食フロアの一番端、7階フロアに続く階段の踊場の奥。
無機質な銀色の扉がシェルターの入り口だ。
「さぁ、入って!!」
「あ、うん……」
フレディが私の背中を押した。
《……………よ…う》
んん?
キーンと響くような高い声が微かに聞こえた。
「フレディ?何か言った??」
「いや、何も……」
気のせいか、そう思ってシェルターに入ろうとして……。
《いた………ようーー》
え!?
また?誰かが泣いてるような声がする。
シェルターの中で子供が泣いてる?
そう思って目を凝らすが、怯えてはいるけど誰も泣いてはいない。
《いたいよう!!いたいよう!!》
今度はハッキリと聞こえた。
子供が泣いてる!ここじゃないところで!
「フレディ!!何処かで子供が泣いてる!痛い痛いって!」
「は??………ねぇ、それ、心霊現象じゃなくて??若しくは幻聴とか?」
………それは、自信がない。
絶対ないとは言えないけど、もし本当に子供がいたら……。
「わかんないけどっ!でも、ほっとけないでしょ!?」
「ま、そうだね」