異世界の巫女姫は、提督さんの『偽』婚約者!?
「幽霊??」

「……………………………」

フレディは私の質問をガン無視する。

「ねえ!!幽霊なのかな!?聞いちゃったのかな!?とうとう私のシャーマン度、ここに来てレベルアップ?海の生き物どころか、生きてない物まで……」

しかも、なんでこんな非常事態に。
と私は身を縮めて震えた。
ブリッジでは、提督さんや軍部の人が一生懸命生きるために戦っているのに、私は幽霊を助けに行こうなんて。
全く、バカなのかアホなのか、呑気過ぎるでしょ??

「ごめん、フレディ。危険なことに付き合わせちゃって。もう帰ろう、たぶん、空耳だよ」

フレディ、聞いてる??
というくらいフレディはぴくりともしなかった。
ただ、ずっとエレベーターの表示を見て何か考えているみたいだ。
そして、そのままエレベーターは甲板に付き、ポーンという軽快な音と共に扉はゆっくりと開いた。
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