異世界の巫女姫は、提督さんの『偽』婚約者!?
「ま、まぁ落ち着け、鷹人。これには訳がある。ここは私達にまかせてくれないかな?」
吠える提督さんに、フレディが慌てて言った。
「私達だと!?お前、彼女をこんなところに連れてきて巻き込んで……何かあったらどうするんだ!?」
「あのっ!提督さん、連れてきたのは私です、よ?」
般若の提督さんがすごい速度で私を見た。
その瞬間心臓がビクッとなり、危うく心停止しかけてしまった。
般若………怖い。
でも怯えた私を見て、提督さんはすぐに表情を崩し、泣きそうな顔になって言った。
「どうしてかは今は聞かない。早くここから離れるんだ!わかったな?」
「それは出来ないんです。ごめんなさい」
「何でだ!今海獣に襲われて大変なんだ!ここは一番危ない。君が……危ないんだぞ……君に何かあれば……オレは……」
黙り込み俯く提督さんを下から覗き、私は言った。
「心配してくれてありがとうございます。でも、大丈夫ですよ?たぶん、あのコわかってくれると思うんですよねー」
「あ、あのコ?」
「はい。きっとまだ子供で……うーん、何か困ったことがあるんじゃないかな?痛いって言ってたし……」
「…………言ってることがまるでわからない……」
私の言葉が理解不能な提督さんは、混乱と不安が入り交じったような顔をしている。
確かに、一刻を争う事態にわけのわからないことを言われれば誰だって面食らう。
全体の指揮をとらないといけない立場の提督さんが、私とフレディの為だけに息を切らして駆けつけてきたのだ。
申し訳ないやら、嬉しいやらで、こっちとしてもゆっくり説明したいのは山々なんだけど……。
吠える提督さんに、フレディが慌てて言った。
「私達だと!?お前、彼女をこんなところに連れてきて巻き込んで……何かあったらどうするんだ!?」
「あのっ!提督さん、連れてきたのは私です、よ?」
般若の提督さんがすごい速度で私を見た。
その瞬間心臓がビクッとなり、危うく心停止しかけてしまった。
般若………怖い。
でも怯えた私を見て、提督さんはすぐに表情を崩し、泣きそうな顔になって言った。
「どうしてかは今は聞かない。早くここから離れるんだ!わかったな?」
「それは出来ないんです。ごめんなさい」
「何でだ!今海獣に襲われて大変なんだ!ここは一番危ない。君が……危ないんだぞ……君に何かあれば……オレは……」
黙り込み俯く提督さんを下から覗き、私は言った。
「心配してくれてありがとうございます。でも、大丈夫ですよ?たぶん、あのコわかってくれると思うんですよねー」
「あ、あのコ?」
「はい。きっとまだ子供で……うーん、何か困ったことがあるんじゃないかな?痛いって言ってたし……」
「…………言ってることがまるでわからない……」
私の言葉が理解不能な提督さんは、混乱と不安が入り交じったような顔をしている。
確かに、一刻を争う事態にわけのわからないことを言われれば誰だって面食らう。
全体の指揮をとらないといけない立場の提督さんが、私とフレディの為だけに息を切らして駆けつけてきたのだ。
申し訳ないやら、嬉しいやらで、こっちとしてもゆっくり説明したいのは山々なんだけど……。