異世界の巫女姫は、提督さんの『偽』婚約者!?
冷静に会話してるけど、ついさっきまでこの人達、殴り合いしそうだったからね!
提督さんは、近くの内線からブリッジに連絡をしてクレーンを起動させ、フレディは、タコの触手に近付きトゲにロープをかけた。
そして、私はタコに段取りを伝えた。
「今からこのトゲをクレーンで引っ張って取るね?大丈夫?痛くない?」
《いたいよ、でも……がんばる!いっきにいっちゃって!》
「うん、わかった!」
と、踵を返そうとした私の体に、タコの触手が絡まった。
ヌメっとした感触が腕に当たり何とも言えない不思議な感じがする。
でも、いやな感じはしないな、と思っていると、タコが頭を擦り寄せてきた。
《いっしょにいて。いたいのがまんするから》
円らな瞳が潤み、可愛い耳がピョコピョコ揺れる。
この頼みを断れるだろうか、いや、断れない。
いいよ、と言うと、タコは目を少し細めた………ように見えた。
「セリー!こっちはロープOKだよ!」
「こちらもいつでも行けるぞ!セリ、掛け声を!」
と、2人は遠くから手を振った。
「わかりました!合図はいち、にの、さん!の、さん!でお願いしますね!」
「了解だ」
「了解ーーー!」
フレディと提督さんの声がして、私は体に巻かれたタコの触手をキュッと握った。
「いち!にの!!さんっ!!!」
提督さんは、近くの内線からブリッジに連絡をしてクレーンを起動させ、フレディは、タコの触手に近付きトゲにロープをかけた。
そして、私はタコに段取りを伝えた。
「今からこのトゲをクレーンで引っ張って取るね?大丈夫?痛くない?」
《いたいよ、でも……がんばる!いっきにいっちゃって!》
「うん、わかった!」
と、踵を返そうとした私の体に、タコの触手が絡まった。
ヌメっとした感触が腕に当たり何とも言えない不思議な感じがする。
でも、いやな感じはしないな、と思っていると、タコが頭を擦り寄せてきた。
《いっしょにいて。いたいのがまんするから》
円らな瞳が潤み、可愛い耳がピョコピョコ揺れる。
この頼みを断れるだろうか、いや、断れない。
いいよ、と言うと、タコは目を少し細めた………ように見えた。
「セリー!こっちはロープOKだよ!」
「こちらもいつでも行けるぞ!セリ、掛け声を!」
と、2人は遠くから手を振った。
「わかりました!合図はいち、にの、さん!の、さん!でお願いしますね!」
「了解だ」
「了解ーーー!」
フレディと提督さんの声がして、私は体に巻かれたタコの触手をキュッと握った。
「いち!にの!!さんっ!!!」