異世界の巫女姫は、提督さんの『偽』婚約者!?
彼シャツ!
こっ……これは!?
ザ・昭和というようなワンピースが山のように……。
「あの……もしかして……このワンピース……」
「君の服だ」
……………………………。
これを着ろというのかな?
いや、レトロなワンピースが嫌だと言うんじゃないんですよ!
ビッチらしいというかなんというか、凄くえげつない色のワンピースが多くて目が回るんです。
「……他には無いんですよね……」
「さぁ……オレには服のことはよくわからん。悪いな」
ああ、いえいえ。
提督さんが悪いわけではないんですよ。
でもなぁ、この趣味の悪いワンピースを着るくらいなら提督さんのシャツを着てた方が………そっか、そうすればいいか。
私は、隣のクローゼットをもう一度開け、驚く提督さんを押し退けてガサゴソと荒らし始めた。
そして、綺麗に畳まれたシャツを一枚取り出すと、今着てるのをバサッと勢い良く脱いだ!!
「とぉっ!!まっ!こらっ!……」
あ。
提督さん、いたわ。
でも、今更?全裸見てるくせに。
「ごめんなさい、少し後ろを向いててもらえますか?」
と言うより早く、提督さんは既に後ろを向いていて、しかも両手で目を塞いでいた。
その間に、新しいシャツを羽織り、綿パンを借りて少し裾を折り、大きすぎるウエストをこれまた借りたベルトでギュッと縛れば。
「提督さん、もういいですよ!」
「え?あ、うん」
クルリと振り返った提督さんは、何故かポカンと口を開け、とても面白い顔になった。
いや、普通の格好ですけど?
そんなに驚くほどのもの?
「……男装か?」
男装??待って、この世界って女はスカート基本?
「これでは駄目なんでしょうか??」
「いやいやいやいや、駄目じゃない、ぞ。うん、似合うと思う。なんかこう、可愛らしい……」
可愛らしい!?それはどういう意味でしょうか……。
まぁ、お許しが出たところでこれを借りることにして、このワンピースクローゼットは封印です、封印!
きっと2度と開けることはないでしょう。
私は勢いよくクローゼットを閉めた。
と、同時にノックの音が響き、
「お嬢様?昼食をお持ちしましたー」
と言いながら少尉さんがやってきた。
「あ。提督。いらしてたのですか!?」
サイドボードにトレイを置くと、少尉さんは略式で敬礼をする。
提督さんはそれを片手でいなし、二人用のダイニングテーブルに私を招くと、自分はその前に座った。
ザ・昭和というようなワンピースが山のように……。
「あの……もしかして……このワンピース……」
「君の服だ」
……………………………。
これを着ろというのかな?
いや、レトロなワンピースが嫌だと言うんじゃないんですよ!
ビッチらしいというかなんというか、凄くえげつない色のワンピースが多くて目が回るんです。
「……他には無いんですよね……」
「さぁ……オレには服のことはよくわからん。悪いな」
ああ、いえいえ。
提督さんが悪いわけではないんですよ。
でもなぁ、この趣味の悪いワンピースを着るくらいなら提督さんのシャツを着てた方が………そっか、そうすればいいか。
私は、隣のクローゼットをもう一度開け、驚く提督さんを押し退けてガサゴソと荒らし始めた。
そして、綺麗に畳まれたシャツを一枚取り出すと、今着てるのをバサッと勢い良く脱いだ!!
「とぉっ!!まっ!こらっ!……」
あ。
提督さん、いたわ。
でも、今更?全裸見てるくせに。
「ごめんなさい、少し後ろを向いててもらえますか?」
と言うより早く、提督さんは既に後ろを向いていて、しかも両手で目を塞いでいた。
その間に、新しいシャツを羽織り、綿パンを借りて少し裾を折り、大きすぎるウエストをこれまた借りたベルトでギュッと縛れば。
「提督さん、もういいですよ!」
「え?あ、うん」
クルリと振り返った提督さんは、何故かポカンと口を開け、とても面白い顔になった。
いや、普通の格好ですけど?
そんなに驚くほどのもの?
「……男装か?」
男装??待って、この世界って女はスカート基本?
「これでは駄目なんでしょうか??」
「いやいやいやいや、駄目じゃない、ぞ。うん、似合うと思う。なんかこう、可愛らしい……」
可愛らしい!?それはどういう意味でしょうか……。
まぁ、お許しが出たところでこれを借りることにして、このワンピースクローゼットは封印です、封印!
きっと2度と開けることはないでしょう。
私は勢いよくクローゼットを閉めた。
と、同時にノックの音が響き、
「お嬢様?昼食をお持ちしましたー」
と言いながら少尉さんがやってきた。
「あ。提督。いらしてたのですか!?」
サイドボードにトレイを置くと、少尉さんは略式で敬礼をする。
提督さんはそれを片手でいなし、二人用のダイニングテーブルに私を招くと、自分はその前に座った。