異世界の巫女姫は、提督さんの『偽』婚約者!?
驚かないんですか?
「みんながすずなさんのことをとても嫌ってることはわかりましたけど、どうしてそこまでするの?ビッチだけど、提督さんにしか迷惑かかってないし、放って置いてもいいのでは?」
と、案外打ち解けてきた少尉さんにぶちまけてやった。
「提督に迷惑をかけるのが一番悪いんですよ」
「そうなの?」
「ええ。提督はここの最高責任者です。そんな方の奥様になられる人があんな女であってはいけないのです」
ビッチじゃ困るってこと?!
まぁそうでしょうけども……。
でも、提督さんがそれでもいいって言うんならもう良くない??
そんな私の思いを他所に、少尉さんは更に熱く語り始める。
「セリさんは見てないから!浮気相手なんて一人じゃないんですよ!あの露出度の高い下品なワンピースで、艦内を男を漁って歩き回るのですよ!その後始末をするのは誰だと思います?!」
提督さんでしょうね。
目に見えるようです……。
「しかも、婚約者という権力を笠に着て、商業エリアで買い漁り、外食エリアで飲みまくり!全て提督のツケですからね!」
何だか凄い人だなー……。
ただのビッチじゃなくて、もっと大物な気もする。
金持ちの甘やかされたダメ娘の典型を見てるよう。
でもねぇ、これって悪いの本人だけかなぁ。
話を聞いていると、このすずなさんて人、凄く分かりやすい性格してると思うのよねぇ。
「怒って欲しかったんじゃないのかな?そんなことしちゃダメだって!とにかくちゃんと自分を見て欲しかったんじゃない?」
寂しくて。
誰だって、わかってくれる人が欲しいよね。
何だか少しだけ気持ちがわかるな。
私も大体1人だったから。
でも、いつもそんな私の気持ちを黙って肯定してくれる人達がいた。
あ、1人と1頭だけど。
「………セリさんは、優しすぎる。私にはどうしてもあの女が許せない」
少尉さんは唇を噛み締めている。
その表情は悲痛で、とても悲しそうだ。
「少尉さんは提督さんが好きなの?」
私の言葉に、少尉さんははっと顔をこちらに向けユルユルと首を振った。
否定……かな……?
「そんなんじゃありません。ただ、私も提督に命を救ってもらった恩がありますので。提督には幸せになって欲しいのです」
「命を?」
「そうです。那由多が第2海域で海獣に襲われた時……」
んっ?
今何か知らない単語が出てきたよ!
「待って、待って!今なんて言ったの?第2海域での後!」
「……海獣に襲われたとき?」
「かいじゅう……って何!?」
少尉さんは信じられないというように目を剥いた。
そして、私の目の前の椅子に座り、ゆっくりと話す。
と、案外打ち解けてきた少尉さんにぶちまけてやった。
「提督に迷惑をかけるのが一番悪いんですよ」
「そうなの?」
「ええ。提督はここの最高責任者です。そんな方の奥様になられる人があんな女であってはいけないのです」
ビッチじゃ困るってこと?!
まぁそうでしょうけども……。
でも、提督さんがそれでもいいって言うんならもう良くない??
そんな私の思いを他所に、少尉さんは更に熱く語り始める。
「セリさんは見てないから!浮気相手なんて一人じゃないんですよ!あの露出度の高い下品なワンピースで、艦内を男を漁って歩き回るのですよ!その後始末をするのは誰だと思います?!」
提督さんでしょうね。
目に見えるようです……。
「しかも、婚約者という権力を笠に着て、商業エリアで買い漁り、外食エリアで飲みまくり!全て提督のツケですからね!」
何だか凄い人だなー……。
ただのビッチじゃなくて、もっと大物な気もする。
金持ちの甘やかされたダメ娘の典型を見てるよう。
でもねぇ、これって悪いの本人だけかなぁ。
話を聞いていると、このすずなさんて人、凄く分かりやすい性格してると思うのよねぇ。
「怒って欲しかったんじゃないのかな?そんなことしちゃダメだって!とにかくちゃんと自分を見て欲しかったんじゃない?」
寂しくて。
誰だって、わかってくれる人が欲しいよね。
何だか少しだけ気持ちがわかるな。
私も大体1人だったから。
でも、いつもそんな私の気持ちを黙って肯定してくれる人達がいた。
あ、1人と1頭だけど。
「………セリさんは、優しすぎる。私にはどうしてもあの女が許せない」
少尉さんは唇を噛み締めている。
その表情は悲痛で、とても悲しそうだ。
「少尉さんは提督さんが好きなの?」
私の言葉に、少尉さんははっと顔をこちらに向けユルユルと首を振った。
否定……かな……?
「そんなんじゃありません。ただ、私も提督に命を救ってもらった恩がありますので。提督には幸せになって欲しいのです」
「命を?」
「そうです。那由多が第2海域で海獣に襲われた時……」
んっ?
今何か知らない単語が出てきたよ!
「待って、待って!今なんて言ったの?第2海域での後!」
「……海獣に襲われたとき?」
「かいじゅう……って何!?」
少尉さんは信じられないというように目を剥いた。
そして、私の目の前の椅子に座り、ゆっくりと話す。