異世界の巫女姫は、提督さんの『偽』婚約者!?
海神祭
午前4時、迎えに来た奏太に手を取られ、裏のお山の滝で身を清める。
そして、白衣に濃紫の袴を履き千早を羽織った巫女装束に着替え終わると、私は歩いて15分の海神の社に入っていく。
海神の社は島の港のすぐ近くの海に面した神社で、満潮時には鳥居が海に沈みそこから神事に使う木船を出して海神祭を行う。
もう既に島の男達は集まっていて、木船を3隻と巫女姫と神が乗る神船は海に浮かべられていた。
男達と話を始めた奏太から離れて、私は社の裏手にある洞窟に向かう。
半分水没している満潮時の洞窟には、私の友達がよく遊びに来るのだ。
「咲夜?いる?」
私の声が洞窟に響くと、水面からプクッと可愛い顔を出して一頭のイルカがゆっくりとこちらに泳いでくる。
(よ!セリ!海神祭は今日だったか!)
「そうよ。また少し賑やかになるけど、我慢してね」
(わかった!今年もセリの船の横を一緒に泳いでもいいかなぁ?その方がみんな喜ぶだろ?)
「ふふっ、ありがとう!また私の神レベルが上がるわねっ!」
そう言って、私は咲夜の頭と背中を撫でた。
そして、白衣に濃紫の袴を履き千早を羽織った巫女装束に着替え終わると、私は歩いて15分の海神の社に入っていく。
海神の社は島の港のすぐ近くの海に面した神社で、満潮時には鳥居が海に沈みそこから神事に使う木船を出して海神祭を行う。
もう既に島の男達は集まっていて、木船を3隻と巫女姫と神が乗る神船は海に浮かべられていた。
男達と話を始めた奏太から離れて、私は社の裏手にある洞窟に向かう。
半分水没している満潮時の洞窟には、私の友達がよく遊びに来るのだ。
「咲夜?いる?」
私の声が洞窟に響くと、水面からプクッと可愛い顔を出して一頭のイルカがゆっくりとこちらに泳いでくる。
(よ!セリ!海神祭は今日だったか!)
「そうよ。また少し賑やかになるけど、我慢してね」
(わかった!今年もセリの船の横を一緒に泳いでもいいかなぁ?その方がみんな喜ぶだろ?)
「ふふっ、ありがとう!また私の神レベルが上がるわねっ!」
そう言って、私は咲夜の頭と背中を撫でた。