異世界の巫女姫は、提督さんの『偽』婚約者!?
婚約関係の再構築をしよう
「提案があるんだが……聞いてくれるか?」
静かな中に提督さんの低く穏やかな声が響く。
「どんなことでしょうか?」
一口お茶を啜って、私も落ち着いて答える。
「オレはずっと君を、百瀬大将から預かった妹のように思っていた。大切にしてあげなければ、幸せにしてあげなければと」
うん、フレディもそんな風なこと言ってたなぁ。
「だから、何でも許した。欲しいものも何でも与えた。だが……それは間違いだった……オレが間違えた為に、君も間違ってしまったんだ……」
提督さんは深く後悔しているように見えた。
その顔は泣きそうに歪んでいたけど、泣いたりはしていない。
必死で私に……いや、なんだか私を通り越して遠くにいる誰かに語りかけているみたいだけど……?
「すまなかった。君に対する思いは愛じゃなかった、早く気付けなかったオレが全て悪い。その上で聞いてもらいたい」
お?
これは、もしや、婚約解消のパターンでは!?
まぁね、今までこの状態で婚約してたことの方が不思議です。
だとすると、えーと、私の立場はどういったものになるんだろう??
提督さんはスッと立ち上がり、私の目を見たままテーブルを回り込んで、すぐ側までやってきた。
「昨日からずっと考えていた。随分変わってしまった君と、もう一度この関係を続けて行くことが出来るのかということを」
はい。それで無理だと思ったわけですね?
私は頷いて提督さんの答えを待った。
静かな中に提督さんの低く穏やかな声が響く。
「どんなことでしょうか?」
一口お茶を啜って、私も落ち着いて答える。
「オレはずっと君を、百瀬大将から預かった妹のように思っていた。大切にしてあげなければ、幸せにしてあげなければと」
うん、フレディもそんな風なこと言ってたなぁ。
「だから、何でも許した。欲しいものも何でも与えた。だが……それは間違いだった……オレが間違えた為に、君も間違ってしまったんだ……」
提督さんは深く後悔しているように見えた。
その顔は泣きそうに歪んでいたけど、泣いたりはしていない。
必死で私に……いや、なんだか私を通り越して遠くにいる誰かに語りかけているみたいだけど……?
「すまなかった。君に対する思いは愛じゃなかった、早く気付けなかったオレが全て悪い。その上で聞いてもらいたい」
お?
これは、もしや、婚約解消のパターンでは!?
まぁね、今までこの状態で婚約してたことの方が不思議です。
だとすると、えーと、私の立場はどういったものになるんだろう??
提督さんはスッと立ち上がり、私の目を見たままテーブルを回り込んで、すぐ側までやってきた。
「昨日からずっと考えていた。随分変わってしまった君と、もう一度この関係を続けて行くことが出来るのかということを」
はい。それで無理だと思ったわけですね?
私は頷いて提督さんの答えを待った。