異世界の巫女姫は、提督さんの『偽』婚約者!?
「お、おかえりなさいっ!おはようございます」

「おはよう……何してるんだ?」

おかしな私のポージングを見て、提督さんは半笑いだ。

「髪が邪魔だと思って。思いきって切ったらどんな感じかなと……」

「切るのか!?」

どうしました?提督さん。
朝っぱらからそんなに大声で言うことでしょうか?

「いや、せっかくキレイなのに勿体ないと思ってな……」

「勿体ないって……また伸びますからね」

「そうだが……」

提督さんは不満なようだ。
ロングが好み、というのは把握しましたよ。

「わかりました。妥協案で5センチだけというのはどうでしょう?」

腰の近くまであるから5センチなんて屁でもないし、切ってないのと変わりないけど、提督さんに不満そうな顔をされるのはいただけない。
と、まぁ、かなりの譲歩はしたつもりです。が!!

「………4センチにしないか?」

食い下がるぅーー!
細かいなぁー。そんなにロングが好きなのか?

「いいですけど……4センチも5センチも変わりませんよね」

「変わる!」

言い切りますか……もうわかりましたよ。
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