異世界の巫女姫は、提督さんの『偽』婚約者!?
お気付きだとは思うが、私、桜庭セリの不思議な力は海の生き物と会話が出来る、と言うことだ。
代々巫女姫の能力は違うが、その中でも私のはあり得ないくらい強力なものだったらしい。
4年前、初めての海神祭でここで咲夜に出会ってから、毎年彼は私の船の横を一緒になって泳いでいる。
船の上で私が舞い、神楽鈴を鳴らすとそれに合わせて飛び跳ね、奏太に言わせると、まるで二人で踊っているように見えるそうだ。
そんな姿を見て、島の年寄り達はこぞって私を神の再来と言い、逃してなるものかと、より一層籠の鳥にしていった。
(セリ……悲しい?不安?大丈夫?)
咲夜はとても感受性が強くて、ただ触れているだけでも心がバレてしまう。
「どうだろうね……悲しいのかな?不安なのかな?ねぇ、私って一体何なのかな……何のために生きてるのかな?………なーんて、最近考えちゃってね………」
(セリ………セリが悲しいと僕も悲しい……)
キューと小さく咲夜は鳴いた。
「ごっ、ごめん!大丈夫だよ!頑張って海神祭成功させようねっ!」
咲夜に心配をかけてしまった……。
だめだ、しっかりしないと!
(セリが笑顔になるように頑張る。僕が付いてるから、何も心配いらないよ!笑ってセリ!!)
「そうだね!私も頑張ろう!さぁ、準備しよっか?」
私は立ちあがり、咲夜は潜って沖に向かう。
上り始めた朝日に向かって、勢いよく跳ねる咲夜を見ながら、私はみんなと奏太の待つ社に帰っていった。
代々巫女姫の能力は違うが、その中でも私のはあり得ないくらい強力なものだったらしい。
4年前、初めての海神祭でここで咲夜に出会ってから、毎年彼は私の船の横を一緒になって泳いでいる。
船の上で私が舞い、神楽鈴を鳴らすとそれに合わせて飛び跳ね、奏太に言わせると、まるで二人で踊っているように見えるそうだ。
そんな姿を見て、島の年寄り達はこぞって私を神の再来と言い、逃してなるものかと、より一層籠の鳥にしていった。
(セリ……悲しい?不安?大丈夫?)
咲夜はとても感受性が強くて、ただ触れているだけでも心がバレてしまう。
「どうだろうね……悲しいのかな?不安なのかな?ねぇ、私って一体何なのかな……何のために生きてるのかな?………なーんて、最近考えちゃってね………」
(セリ………セリが悲しいと僕も悲しい……)
キューと小さく咲夜は鳴いた。
「ごっ、ごめん!大丈夫だよ!頑張って海神祭成功させようねっ!」
咲夜に心配をかけてしまった……。
だめだ、しっかりしないと!
(セリが笑顔になるように頑張る。僕が付いてるから、何も心配いらないよ!笑ってセリ!!)
「そうだね!私も頑張ろう!さぁ、準備しよっか?」
私は立ちあがり、咲夜は潜って沖に向かう。
上り始めた朝日に向かって、勢いよく跳ねる咲夜を見ながら、私はみんなと奏太の待つ社に帰っていった。