異世界の巫女姫は、提督さんの『偽』婚約者!?
「なぜ私が《カップケーキ》を持って帰ったのがわかったんですか?」
「は?自分で言っただろ?カップケーキを冬島に買って貰ったと」
ふふん、ボロを出しましたね?
「言ってないです!私は《甘いもの》を買って貰ったと言ったんですよ!」
「だから、そう言って………あ……」
漸くわかりましたか?
提督さんは口を開けたまま、その細い目も同じように見開いた。
「そう、私はカップケーキを買って貰ったとは一言も言ってないのですよ!しかも、外の包みからは中が見えないし店名も書いていない!なのになぜ、提督さんはそれを知っていたのか!?」
私は人差し指で提督さんをピッと指した。
あ、本来これは失礼なことですからね。
でも今回は特別ということで!
「犯人はあなただ!!」
違う違う。
なんで、犯人なんだー!
一回やってみたかったとはいえ、提督さんを犯人呼ばわりなんて失礼極まりないよね。
私が謝ろうと思った瞬間、狼狽した提督さんが足元からガクンと崩れ落ちた!
何これ、二時間サスペンスドラマ?
島のケーブルテレビで土曜の午後にやってたやつだ。
提督さんの後ろに、あるはずのない崖が見えるよ………。
「なんで……なんでバレたんだ……」
え?
「どうしようもなかったんだ……もう、そうするしかなかった……」
何を?
「いけないとは思いつつ、止められなかった……」
「何をしたんです?言ってごらんなさい」
犯人を追い詰めた刑事は、優しく諭す。
これ、鉄則。
「………マイクロチップの追跡機能を使って終始跡を追ってしまいました……」
「ふぁっ!?」
職権濫用のストーカーじゃないかぁ!!
「君と冬島が《ラ・ロッシ》にいたのがわかったから、きっとカップケーキだと。有名だからな。だが!まさかそれが、こんなことになるとは!」
提督さんは見るからに愕然として、本当に二時間サスペンスの犯人のように項垂れた。
「は?自分で言っただろ?カップケーキを冬島に買って貰ったと」
ふふん、ボロを出しましたね?
「言ってないです!私は《甘いもの》を買って貰ったと言ったんですよ!」
「だから、そう言って………あ……」
漸くわかりましたか?
提督さんは口を開けたまま、その細い目も同じように見開いた。
「そう、私はカップケーキを買って貰ったとは一言も言ってないのですよ!しかも、外の包みからは中が見えないし店名も書いていない!なのになぜ、提督さんはそれを知っていたのか!?」
私は人差し指で提督さんをピッと指した。
あ、本来これは失礼なことですからね。
でも今回は特別ということで!
「犯人はあなただ!!」
違う違う。
なんで、犯人なんだー!
一回やってみたかったとはいえ、提督さんを犯人呼ばわりなんて失礼極まりないよね。
私が謝ろうと思った瞬間、狼狽した提督さんが足元からガクンと崩れ落ちた!
何これ、二時間サスペンスドラマ?
島のケーブルテレビで土曜の午後にやってたやつだ。
提督さんの後ろに、あるはずのない崖が見えるよ………。
「なんで……なんでバレたんだ……」
え?
「どうしようもなかったんだ……もう、そうするしかなかった……」
何を?
「いけないとは思いつつ、止められなかった……」
「何をしたんです?言ってごらんなさい」
犯人を追い詰めた刑事は、優しく諭す。
これ、鉄則。
「………マイクロチップの追跡機能を使って終始跡を追ってしまいました……」
「ふぁっ!?」
職権濫用のストーカーじゃないかぁ!!
「君と冬島が《ラ・ロッシ》にいたのがわかったから、きっとカップケーキだと。有名だからな。だが!まさかそれが、こんなことになるとは!」
提督さんは見るからに愕然として、本当に二時間サスペンスの犯人のように項垂れた。