異世界の巫女姫は、提督さんの『偽』婚約者!?
「悪かった。なんか、ずっと変な態度を取ってしまって」
「変な??……あ、あの、般……いや、怒ってたってことですか?」
危ない、般若って言うとこだった。
「ああ。少しカッとなった。シャワーを浴びてだいぶ冷静になったが……イヤな思いをさせたな……許せ」
「あ、いえ。私もなんかさっきは冷静じゃなかったので……すみません」
両方が謝ると、それまでの雰囲気が嘘のように和やかになる。
と同時にお腹も減り、まだ少し湯気立つ炊き込みご飯を楽しく頂くことが出来た。
食事が終わり、トレイを下級士官に取りに来させると、提督さんはハリとコシのある艶やかなその黒髪を後ろに撫で付けた。
普段は邪魔にならないように、きっちりとセットしている髪が、自然乾燥で無造作ヘアに。
顔がいいと何しても絵になるなー、と私はその姿をぼーっと見ていた。
……アホの子みたいにね。
その間にもやたらと色気を全開にする提督さん。
自分を見つめる熱い?視線に気付いたのか、フッと目を細めると恥ずかしそうに笑った。
かわいいなぁーー!もうっ!
はにかむ提督さんを視界に捉えつつ、私は照れ隠しに食後のお茶を一口啜った。
「ところで」
はい?
「三番勝負の件だが」
「ゴホッ、ゲホッ!……ゴフッ」
いーきーなーりー!?
そんな不意打ちは卑怯です!!
「おっ、おい!大丈夫か?」
と、急いで回り込む提督さん。
思い切り噎せる私の背中を必死で擦ってくれ……必死過ぎて、力つよい、痛い……。
「グッ……だ、だいじょうぶ……デス……」
「そ、そうか?うん、ならいいが」
提督さんは擦るのをやめても、私の背中に置いた手を退けようとはしなかった。
なんか距離も近くて、風呂上がりのいい匂いが!!
はっ!私シャワー浴びてないし、臭いんじゃ??
いやーーー、提督さん離れてぇ!!
そんな心の叫びも空しく、提督さんは近い距離を保ちつつ静かに言った。
「変な??……あ、あの、般……いや、怒ってたってことですか?」
危ない、般若って言うとこだった。
「ああ。少しカッとなった。シャワーを浴びてだいぶ冷静になったが……イヤな思いをさせたな……許せ」
「あ、いえ。私もなんかさっきは冷静じゃなかったので……すみません」
両方が謝ると、それまでの雰囲気が嘘のように和やかになる。
と同時にお腹も減り、まだ少し湯気立つ炊き込みご飯を楽しく頂くことが出来た。
食事が終わり、トレイを下級士官に取りに来させると、提督さんはハリとコシのある艶やかなその黒髪を後ろに撫で付けた。
普段は邪魔にならないように、きっちりとセットしている髪が、自然乾燥で無造作ヘアに。
顔がいいと何しても絵になるなー、と私はその姿をぼーっと見ていた。
……アホの子みたいにね。
その間にもやたらと色気を全開にする提督さん。
自分を見つめる熱い?視線に気付いたのか、フッと目を細めると恥ずかしそうに笑った。
かわいいなぁーー!もうっ!
はにかむ提督さんを視界に捉えつつ、私は照れ隠しに食後のお茶を一口啜った。
「ところで」
はい?
「三番勝負の件だが」
「ゴホッ、ゲホッ!……ゴフッ」
いーきーなーりー!?
そんな不意打ちは卑怯です!!
「おっ、おい!大丈夫か?」
と、急いで回り込む提督さん。
思い切り噎せる私の背中を必死で擦ってくれ……必死過ぎて、力つよい、痛い……。
「グッ……だ、だいじょうぶ……デス……」
「そ、そうか?うん、ならいいが」
提督さんは擦るのをやめても、私の背中に置いた手を退けようとはしなかった。
なんか距離も近くて、風呂上がりのいい匂いが!!
はっ!私シャワー浴びてないし、臭いんじゃ??
いやーーー、提督さん離れてぇ!!
そんな心の叫びも空しく、提督さんは近い距離を保ちつつ静かに言った。