異世界の巫女姫は、提督さんの『偽』婚約者!?
「君の言う通り、オレはちゃんと雪江と向き合うべきかもしれない。ずっとそんなことは大した問題じゃないと思っていたんだ。そういうことを語ることすら、男子としてあるまじきというか……」
はい、拗らせ昭和日本男子ですね。
「男子たるもの、いちいち女の機嫌を取る必要などない……そう教えられてきた……だが」
グッと背中に置かれた手に力が籠った。
提督さんの掌から熱い熱が伝わる。
「不思議なもので、そんな呪いのように凝り固まった因習さえ、吹き飛ばしてしまう時がある」
背中が………熱い。
「オレは君をとても愛しく思っている」
「いと………いと………し?」
いと………おかし、じゃないよね?
この場合の《いとしく》とは漢字変換すると……《愛しく》か!?
そうなのか!?
目を白黒させる私を見て、提督さんは恥ずかしそうに笑った。
そんな私の頭の中は今、壊れたパソコンのように《愛しく》の文字が羅列している!
「だから、三番勝負……オレは君を信じることにした。君は勝つ。勝って誰からも後ろ指を指されることなくオレと一緒になる。そして全てが終わったらオレも……ちゃんと雪江と話し合って、君を愛していることを伝えよう」
すいません、いい話の途中ですけど、私、パニックです。
どういうことですか?
提督さんはすずなお嬢様を愛している?
すずなお嬢様が勝つことを信じているので、三番勝負を受けてもいい?
で、大原さんにすずなお嬢様を愛していると伝える、と?
そういうことでしょうか?
いや、それよりも提督さん……。
なんてこった……ハリウッド女優よりビッチがお好みだったんですね。
そんなに可愛く頬を染めるほどにっ!
しかも………いと、いと、いとし……んんっ!
もうっ!恥ずかしいわー!
はい、拗らせ昭和日本男子ですね。
「男子たるもの、いちいち女の機嫌を取る必要などない……そう教えられてきた……だが」
グッと背中に置かれた手に力が籠った。
提督さんの掌から熱い熱が伝わる。
「不思議なもので、そんな呪いのように凝り固まった因習さえ、吹き飛ばしてしまう時がある」
背中が………熱い。
「オレは君をとても愛しく思っている」
「いと………いと………し?」
いと………おかし、じゃないよね?
この場合の《いとしく》とは漢字変換すると……《愛しく》か!?
そうなのか!?
目を白黒させる私を見て、提督さんは恥ずかしそうに笑った。
そんな私の頭の中は今、壊れたパソコンのように《愛しく》の文字が羅列している!
「だから、三番勝負……オレは君を信じることにした。君は勝つ。勝って誰からも後ろ指を指されることなくオレと一緒になる。そして全てが終わったらオレも……ちゃんと雪江と話し合って、君を愛していることを伝えよう」
すいません、いい話の途中ですけど、私、パニックです。
どういうことですか?
提督さんはすずなお嬢様を愛している?
すずなお嬢様が勝つことを信じているので、三番勝負を受けてもいい?
で、大原さんにすずなお嬢様を愛していると伝える、と?
そういうことでしょうか?
いや、それよりも提督さん……。
なんてこった……ハリウッド女優よりビッチがお好みだったんですね。
そんなに可愛く頬を染めるほどにっ!
しかも………いと、いと、いとし……んんっ!
もうっ!恥ずかしいわー!