異世界の巫女姫は、提督さんの『偽』婚約者!?
それから暫くして、やって来た少尉さんと共に、私達は揃って部屋を後にした。
エスコートしてくれる提督さんの腕を取り、フロアの階段を降りる。
というのには訳があって、今日は私、かなりめかし込んでおります!
少尉さんに生地を選んでもらい、ひろとくんママに作ってもらったナチュラルワンピ。
それを着ているんです。
素朴な感じで派手じゃなく、オーソドックスな形で、ってお願いするとかなり驚かれてしまった。
それもそのはず、今までど派手で不思議な柄のワンピースの注文ばっかりしてたんだから!
でもさすがにプロの仕立屋さん。
希望通りのナチュラルワンピに仕上げて下さった!
上品な白(少しクリーム色)のロングワンピで、貧乳の私にも嬉しい、胸元に大きめのリボン付き。
シルエットはストンとしていて、裾に可愛いフリルがついている。
ええ、控え目に言ってガーリー。
いつもの少年姿からの脱却に、提督さんの目がいつもの3倍増しで開いてましたよ。
文化祭は楸学園の行事で、学園の理事である提督さんの婚約者としては、いつもの彼シャツ、綿パンではまずかろう??
というわけで、ここで漸くお披露目になったのですよ。
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