「Last note」特性を持つ者へ〜5
「こんな可愛いワンピース久しぶりに着たわぁ。ありがとぉ、レナさん。」

「どういたしまして。」

誘拐した者、された者の関係だった2人だが、紫音にとっては5個も上のお姉さん的な存在な為、すっかり懐いてる。

「ぢゃあ皆入って!ステージの始まりや!」

廣瀬と烏丸がドアを開けると、
目の前に素敵な光景が広がった…。

「わぁ…教会の中なのに、植物が沢山。」

「お手をどうぞ。」

ちょっとキザに手を差し伸べると、
レナさんはニコッと笑って手を添えてくれ中を歩いていく…。

空気はとても澄んでいて、
話し声がふわりと振動している。

横の壁には何本ものバラの弦が飾られていて、前方の方へと続いているのが見えた。
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