「Last note」特性を持つ者へ〜5
「でも私も聞いたわよ?」
「レナさんは霊感持ちだから…かも。」

それなら説明も着くのだが…。

さっきからずっと紫音が何か呟いている。
俯いて長い天パが顔にかかって少し様子が怖いが、どうやら数式を呟いているようで……

「来たァァ!!」

突然、目を見開いて俺と目が合った瞬間、貞子に見えてゾッとした。

「……"無垢"が、目覚めたんや…。」

「今のが!?こら紫音、分かりやすく説明せな皆分からんで!?」

だが、突っかかってきた烏丸の体に紫音は倒れ込んだ。
「おまっ!…また寝よったでコイツ。」

烏丸は抱きとめ紫音をおぶった。

「紫音ちゃん、計算疲れかしら…」
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