「Last note」特性を持つ者へ〜5
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23時40分。教会の扉が開いた。
『星だ……。』
その夜は天気も良く、澄んだ夜空には幾つもの星が輝いていた。
ー"無垢"、やめて…。"
外を裸足で歩き出すゆめちゃんの体は、
目覚めた教会の外へと向かう…。
『器になる魂よ、お別れの時が来た。
残念だったな…11時11分にはもう、既に世界は変わっている頃だ。』
そう言い、大地を踏みしめると、
ゆめの身体の周りに、円を描くように風が吹き始めた…。
だが、その時教会からリストの【愛の夢】を弾くピアノの音が聴こえてきた…。
『…何故、あの曲が!?』
ゆめちゃんの身体に憑く"無垢"が教会に戻ると、
紫音がピアノを弾いていた。
23時40分。教会の扉が開いた。
『星だ……。』
その夜は天気も良く、澄んだ夜空には幾つもの星が輝いていた。
ー"無垢"、やめて…。"
外を裸足で歩き出すゆめちゃんの体は、
目覚めた教会の外へと向かう…。
『器になる魂よ、お別れの時が来た。
残念だったな…11時11分にはもう、既に世界は変わっている頃だ。』
そう言い、大地を踏みしめると、
ゆめの身体の周りに、円を描くように風が吹き始めた…。
だが、その時教会からリストの【愛の夢】を弾くピアノの音が聴こえてきた…。
『…何故、あの曲が!?』
ゆめちゃんの身体に憑く"無垢"が教会に戻ると、
紫音がピアノを弾いていた。