【短】溶けた氷はただの水に変わるけど…
~好きだという言葉じゃ足らなくなったのはいつからだろう?~
こうしたやり取りをすればする程私の心は、すすり泣くくらい彼へと傾いていく。
だけど。
だけど、その想いは…けして。
バレちゃいけない。
バレちゃいけないんだ。
だって。
ずっと仲良いクラスメイトで…親友としていたいじゃないか。
たとえこれからクラスが離れたとしても、それでも彼と繋がっていたいと思うことは少なからず皆恋をしていれば、味わうものじゃないか…。
私は、もう一度前髪を彼の言った通りに直して俯いた。
あぁ…なんでこんなに好きになってしまったんだろう…。