With You
Story 3
「やっぱり覚えてるはずないよな…」


切ない顔をして言う。


夕方に出会った時とは彼とは、全く別人のようだった。


「俺達さ、前に会ったことあるんだよ。10年くらい前、夏休み。
そん時の俺、人と接する性格じゃなくてさ。
友達も当然いなかったんだ。
気が小さくて、泣いてばっかり。









−−…
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