With You
人がいるなら話は別で弱気な僕は「一緒に混ぜて!」なんて言えるはずもなく…。




なんで人いるんだよ。遊べないじゃん。



なんて、独り言を呟いて帰ろうとしたら−…




「ちょっと!そこの君!今から帰るの!?」



背中越しから聞こえる大きな女の子の声。
振り返ると、泥が付いた白いワンピースに僕とお揃いの麦わら帽子を被っている女の子が腕を腰にあてて、こちらを見ている。

女の子と言うより活発な男の子に近い。
ショートカットの髪に白いワンピースがミスマッチな気もする。





げ…苦手な感じだな…



幼いながらもこの活発な少女を見て、まずは苦手だと思った。
縦線が入ったような顔を引きつらせながら、静かに「そうだけど…」と言った。
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