With You
数時間後−…

最初はたじたじだった僕だけど、たった数時間居ただけで今はすっかり彼女のペースにはまっていた。




「ひろくんっ!!!見てみて、お城作ったよ!」



にっこり笑う、ともちゃんの指差した方向を見ると大きなお城が足元に建っていた。



「うわあ!じゃあ僕はもっと大きいの作る!」



しゃがみながら2人で砂場で泥だらけになりながら遊んでる。
いつの間にかこの時間が楽しくてしかたなくなっていった。
昨日はこんなことがあったよ!とか…話すうちに人見知りの性格もだんだん心を開けるように…





それからというもの僕達は夏休みの1日の半分はいくちゃんと過ごしていた。
いくちゃんのおかげで同い年の男の子とも話せるようになっていった。
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