With You
「ひろっ!虫取り行こうぜ!」
「分かった!!今行から先行ってて」
最近近くの同い年の男の子と遊ぶようになった。彼女のおかげで人見知りの性格を少しずつ直せた。
でもその反対にともちゃんと遊ぶ日は少しずつ
減っていった。
よし、準備は出来たっ。
ちゃんと麦藁帽子を持って勢いよく玄関をでて走った。
「はあっ…はあっ…」
夏風を切り裂くように、思いっきり地面を駆ける。
ふと横を見ると僕は足を止めた。
「とも…ちゃん…?」