With You
それからはお互いに恥ずかしくなって顔も見れない状態。



どうしよう…。こういう時って何か話を替えた方がいいのかな?
男子とはあまり必要以上話すことの無かった郁奈にとって、焦りはピークに経ちそうだった。




しばらくすると比呂の方から「クラス…もうちょっとだから」
とスタスタ先を歩いて窓から離れていく。



「っえ?…うん」



後に続いて追いかける。
歩幅は一歩後ろ。
見上げる前にある大きな背中は、男子校生なんだと思わせる。




なんで顔なんて赤くなったんだろ?
あたしヘンだよ。
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