With You
「でも一緒だったら楽しそうかもね」


ニッて笑ってみる。


「…うん」


「…」


「なんか言えよ」


「…うん」


「あー!!!もう帰ろう」


まだほんのり赤い顔を残らせてドアの前に立っている私の横をするりとすり抜ける。


「あ、ちょっと待ってよ!」

慌てて私も後を追う。
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