With You

それに、久しぶりに来たおばあちゃんの家は前より古くなった気もする。
だけど、周りの景色は全く変わってはいなかった｡幼少の頃に頻繁に遊びに来たときに使った近所の公園も｡






｢あんた何してんのー?早く来なさい！｣



お母さんが遠くから呼んでいる。
すぐさま駆け足で進んだ。

それと同時におばあちゃんも私に向かってきた。暖かい顔つきと少しある白髪が愛くるしい。何年かぶりだから、懐かしいなあと思った。



｢…郁ちゃん!久しぶりだねえ｡何年ぶりかしら、大きくなって｣



｢そんなことないよ。おばあちゃんだって元気そうで良かった。これからもよろしくね。｣



相変わらず元気なおばあちゃんと会話して、ちょっと行っていってくる!と私は幼少の頃に来たあの懐かしい公園に足を運んだ。


昔と変わらない小さな道｡道の脇には小さな花が力強く根をはっている。

｢んー!懐かしい！ブランコもあのままじゃん｣

公園はあの頃と何も変わってはいなかった。