貴方の事が大好きでした
「何言ってんだよ、沙絵。……沙絵?」

拓人は、沙絵の表情に息が止まりそうになっ

た。

沙絵の体を揺すり、声を掛けても目は開かな

かった。

「沙絵…。」

拓人は沙絵の手を握りしめ、頑張って笑顔で

笑いかけた。

「沙絵…、よく頑張ったな…。後は、俺が頑

張るよ。」

そして俺は手を離し、歌詞ノートを握りしめ

こぼれ落ちる涙をこらえた。
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