人間消去アプリ
そんな思いが、私と円歌の中にあったんだ。


使った理由は同じなんだ……。


心の中でそうつぶやいた直後、円歌が私の顔を覗き込みながらささやいた。


「ねぇ、理央。


私、今、理央と友達になってよかったなって思うんだ!」


な、なに、いきなり。


今さら、友達になってよかったって言うの?


そう言いたくなるのをなんとかこらえる。


「な、なんで?」


「だって、理央と私って考え方似てるじゃん。


自分が嫌なことをされたとき、理央だったらどうする?」


「えっと……私なら相手に復讐する、かな」


「でしょ。


私もそう思うんだよね」
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