人間消去アプリ
☆☆☆
「お邪魔しまーす!」
学校が終わり、私は真っ先に家に帰った。
だが、私と一緒に帰っていた円歌が、急に私の家に行きたいと言いだした。
自分の家に私を誘わないくせに。
そう言いたくなるのをなんとかおさえ、仕方なく円歌を家まで連れてきた。
すずねは塾があるので、連れてきていない。
円歌を自室に入れ、マグカップに注いだお茶を自室のローテーブルに置いた。
「円歌、どうしたの?
私の家に行きたいなんて」
「んー、ちょっとね。
今日は理央の家に行きたい気分だったの」
ただそういう気分だっただけか。