人間消去アプリ
ののかが、殺してしまいたいほど憎い。
スマホを握る手に力が入り、手がぷるぷると震える。
【消したい人間の名前を入力してください】
おばあちゃんの名前を入れたときのように、その文字が表示される。
私は、迷わずののかの名前を入れた。
そして、ののかが死ぬ原因として【階段から落ちて死ぬ】という選択肢を選んだ。
【あなたの希望、承りました】
また、おばあちゃんの名前を入れたあとと同じ文字が出てくる。
これでいい。
「円歌、入れたよ」
「じゃあ、私も嫌なやつの名前入れよっと」
円歌が慣れた手つきで【人間消去アプリ】に誰かの名前を入力した。
「誰の名前を入れたの?」
「私の近所に住んでる小学生。
毎日うるさいから、交通事故に遭わせるの」
「ふーん……」
私は、そんな返事をすることしかできなかった。
スマホを握る手に力が入り、手がぷるぷると震える。
【消したい人間の名前を入力してください】
おばあちゃんの名前を入れたときのように、その文字が表示される。
私は、迷わずののかの名前を入れた。
そして、ののかが死ぬ原因として【階段から落ちて死ぬ】という選択肢を選んだ。
【あなたの希望、承りました】
また、おばあちゃんの名前を入れたあとと同じ文字が出てくる。
これでいい。
「円歌、入れたよ」
「じゃあ、私も嫌なやつの名前入れよっと」
円歌が慣れた手つきで【人間消去アプリ】に誰かの名前を入力した。
「誰の名前を入れたの?」
「私の近所に住んでる小学生。
毎日うるさいから、交通事故に遭わせるの」
「ふーん……」
私は、そんな返事をすることしかできなかった。