人間消去アプリ
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階段から落ちたののかが死んだという話は、学校中に広まった。
近くの女子校に通っている生徒が死んだだけで、噂はすぐに広まる。
しかも、その目撃者は私であることも広まった。
嫌でも、全校生徒の噂の的になった。
昼休み、すずねと円歌と沙織と弁当を食べようとすると、クラスの女子数人に話しかけられた。
「ねぇ、理央」
「なに?」
「理央、近くの女子校の生徒が死んだところを見たって本当⁉︎」
「あー……うん、まぁ……」
「すごーい!
人が死ぬ瞬間を見ちゃうなんて!」
べつに、すごくもなんともない。
そんなことで褒められても嬉しくない。