人間消去アプリ
「ううん、今も顔が真っ青だよ」


「えっ……」


今も顔色が悪いの?


「保健室の先生には体調不良で休んでるって言うから、理央ちゃんはベッドで寝てなよ」


今でも顔色が悪いなら、沙織の言うことを聞いたほうがいいかもしれない。


口をつぐんでうなずき、右側のベッドに体を寝かせた。


布団を首までかけたところで、沙織に話しかけられる。


「ねぇ、理央ちゃん」


「なに?」


「……話したいこと、話してもいい?」


「う、うん……」


そういえば、昼ご飯を食べ終えたあとに話したいことがあると沙織に言われたんだっけ。


なんだろう。
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