人間消去アプリ
恐怖の入口
【人間消去アプリ】の存在を知ってから数日。
昼休みになったこの時間、私はキョロキョロとあたりを見まわした。
教室ではクラスメイトの大半が、持ってきた弁当や買ってきたコンビニのものを食べている。
教室にいるクラスメイトたちが怪しく見える。
クラスメイト全員が【人間消去アプリ】のユーザーではないかと思ってしまう。
数日前の沙織の言葉がよみがえってきた。
『沙織はこんな怖いアプリ使うの嫌だから使ってないけど、クラスメイトでこのアプリを使ってる人もいるよ』
沙織は【人間消去アプリ】のユーザーではないが、この中にアプリを使っている人がいる。