人間消去アプリ
「そっか……。


私はそのアプリについては詳しく知らないけど、そのアプリは使わないほうがいいよ」


私の警告に、すずねがこくんとうなずく。


これですずねが【人間消去アプリ】に手を出すことはないだろう。


ひと安心して、コンビニで買ってきたサンドウィッチをひと口かじった。


だが、そのとき、向かい側に座っていた円歌が驚いたような声をあげた。


「理央、【人間消去アプリ】知ってるの?」


「えっ、うん……」


円歌は【人間消去アプリ】を知っているの?


そんなわけがないよね。


心の中で自分にそう言い聞かせる。
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