人間消去アプリ
ニヤリと笑い、姿見から視線をそらす。


「……ふっ」


小さく笑ったあと、部屋を出て、そのまま家を出ていった。


靴は学校指定のローファーではなく、買ってもらってから一度も使っていない革靴。


革靴を選んだのも、私だとバレないため。


靴下は学校指定のものをはいてきてしまったが、大丈夫だろう。


靴下が学校指定のものでも、靴が革靴であれば、疑われたりしない。


そう思いながら、早足で歩く。


家を出てから数十分後、目的の場所に着いた。


それは、学校近くの駅から3駅先の駅だった。


円歌は、学校に通うために、ここの駅を利用している。
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