人間消去アプリ
よかった。
ほっと胸を撫でおろす。
本当は、私への疑いを全部消してほしいと思ったけど、追及されなくてよかったと思っておこう。
心の中の自分に、そう言い聞かせる。
その数秒後、円歌が「うっ」と声をあげた。
「円歌ちゃん、どうしたの?」
「急にお腹が痛くなってきた……」
「えぇっ、もうすぐ電車が来るよ!」
「今すぐにトイレに行きたい……。
沙織は先に電車に乗ってて」
お腹を両手でおさえ、顔だけ沙織に向ける円歌。
これは、円歌と沙織がひとりずつになる展開?
だったら、円歌を殺すチャンスだ!
ニヤリと笑い、円歌が階段を下りていく様子を目で追う。
ほっと胸を撫でおろす。
本当は、私への疑いを全部消してほしいと思ったけど、追及されなくてよかったと思っておこう。
心の中の自分に、そう言い聞かせる。
その数秒後、円歌が「うっ」と声をあげた。
「円歌ちゃん、どうしたの?」
「急にお腹が痛くなってきた……」
「えぇっ、もうすぐ電車が来るよ!」
「今すぐにトイレに行きたい……。
沙織は先に電車に乗ってて」
お腹を両手でおさえ、顔だけ沙織に向ける円歌。
これは、円歌と沙織がひとりずつになる展開?
だったら、円歌を殺すチャンスだ!
ニヤリと笑い、円歌が階段を下りていく様子を目で追う。