人間消去アプリ

爽快感


次の日。


大きなあくびをしながら、学校に登校した。


教室に入ると、先に来ていた園子がこちらに駆け寄ってきた。


「おはよ、理央!


体調はもう大丈夫なの?」


「うん、大丈夫だよ。


家でゆっくり休んでたら元気になったから」


「そっか。


理央の体調がよくなってよかった」


ほっと胸を撫でおろす園子。


あんたが心配する前に、私の体調はいいままだけどね。


「心配してくれてありがとう、園子」


そう言って、自分の席に座る。


しかし、園子がひっつき虫のように、私のあとを追いかけてきた。


なに?


なんで追いかけてくるの?
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