人間消去アプリ
「……その噂、間違いなく本当だよ」
は?
私が作った嘘の話を本物だと言う気?
「え……ちょっと園子、どういうこと?」
カバンを机のフックにかけながら問いかけると、園子は目をそらしたまま、ボソッとつぶやいた。
「……今日の朝、ユキエが死んでるのを見ちゃったから」
「えっ、ユキエが?
どこでどんなふうに死んだの?」
なんだ、ユキエのことか。
ユキエなら、私が【人間消去アプリ】に名前を入力したから、死んで当然。
どんなふうに死んだのか、聞かなくてもわかる。
だけど、疑われたくないので、知らないフリをすることにした。
は?
私が作った嘘の話を本物だと言う気?
「え……ちょっと園子、どういうこと?」
カバンを机のフックにかけながら問いかけると、園子は目をそらしたまま、ボソッとつぶやいた。
「……今日の朝、ユキエが死んでるのを見ちゃったから」
「えっ、ユキエが?
どこでどんなふうに死んだの?」
なんだ、ユキエのことか。
ユキエなら、私が【人間消去アプリ】に名前を入力したから、死んで当然。
どんなふうに死んだのか、聞かなくてもわかる。
だけど、疑われたくないので、知らないフリをすることにした。